中国の考古学研究機関、5千年前の仰韶人の顔を復元

中国の考古学研究機関、5千年前の仰韶人の顔を復元

新華社 | 2024-10-01 09:56:27

   仰韶文化期(左)と竜山文化期の住民の復元図。(鄭州=新華社配信)

   【新華社鄭州10月1日】中国の河南省文物考古研究院は9月24日、同省三門峡市澠池(べんち)県にある新石器時代仰韶(ぎょうしょう)~竜山文化期の仰韶村遺跡で出土した頭蓋骨を使い、5千年以上前の人の顔を復元したと発表した。

   仰韶村遺跡第4次発掘調査の現場責任者、同研究院先史考古研究室の李世偉(り・せい)副主任は、作業は2023年に同研究院が中国公安部鑑定センターなどと合同で開始し、顔面復元技術を基礎に古DNA研究や体質人類学なども取り入れ、仰韶、竜山両文化期の住民の顔面を復元したと説明した。仰韶期は約5600年前の40歳前後の男性、竜山期は約4千年前の50歳前後の男性だった。

   李氏によると、仰韶村の先住民の容貌については参考可能な資料がないことから、頭蓋骨から多くのデータを収集し、最も近い遺伝的背景を持つ集団を参照に筋肉を再構築。遺伝子分析を利用して肌の色や髪の特徴を予測した。現在の復元精度は90%前後だという。

   李氏は「仰韶村先住民の容貌復元は、われわれが古代社会の多元的文化の特徴をより生き生きと理解する助けになる」と指摘。研究チームは今も古DNAの研究を進めており、持続的な研究で先史時代の人々の歴史的動向を明らかにしていきたいと語った。pagebreak

   仰韶文化期の住民の復元図。(鄭州=新華社配信)pagebreak

   仰韶村遺跡第4次発掘調査の現場。(鄭州=新華社配信)

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