中国・ASEAN博、中国事業推進の絶好の場に

中国・ASEAN博、中国事業推進の絶好の場に

新華社 | 2024-09-29 10:31:47

24日、ASEAN商品展示エリア。(南寧=新華社記者/黄孝邦)

  【新華社南寧9月29日】中国広西チワン族自治区南寧市で28日まで5日間にわたって開催された第21回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会には、ASEANをはじめとする各国の企業が出展し、中国代理店の開拓、ブランド認知度の向上、中国市場への参入などに積極的に取り組んだ。

25日、インドネシアパビリオンのブースで顧客と交流するユリナ・ラハルジョさん(右)。(南寧=新華社記者/郭軼凡)

  展示面積は20万平方メートルに迫り、メインの展示エリアには2千社以上が出展した。ASEAN10カ国の出展が増え、ブルネイの港湾企業ムアラポートやベトナムのコーヒーチェン・チュングエンレジェンドカフェなどの有名企業が引き続き出展した。上海協力機構(SCO)事務局と国連工業開発機関(UNIDO)は初出展となった。

  インドネシアパビリオンは、特色あるコーヒーや手作りの木彫り、精巧なシルバーアクセサリーなどが並び、同博で最も人気のあるパビリオンの一つとなった。チーク材の彫刻を扱ったブースでは、多くの商品に売約済みのラベルが貼られていた。出展者のユリナ・ラハルジョさんは、2014年から同博に参加してきた。最初は通訳やアシスタントとしてやって来ていたが、同博を通じて各国の友人と出会ううち、中国とインドネシアの協力の深まりを追い風に、円滑でスピーディーな物流を活用して自身のビジネスを始めるようになったという。

25日、韓国展示エリアの「EWHA」のブースで商品を並べる同社の金栄奎理事。(南寧=新華社記者/郭軼凡)

  同博はASEANと中国の協力にとどまらず、地域的な包括的経済連携(RCEP)や「一帯一路」共同建設にかかわる国の協力の舞台ともなっている。

  韓国の展示エリアでは、螺鈿(らでん)漆器を扱う「EWHA」のブースが注目を集めていた。同社の金栄奎(キム・ヨンギュ)理事は「中国市場に期待しており、中国の展示会によく来る。昨年も中国・ASEAN博と中国輸出入商品交易会(広州交易会)に参加した。今回はふさわしい代理店を見つけたい」と述べた。同博には、数カ月かけて制作した精巧な工芸品を空輸で持ち込んだという。

24日、メーカーズシャツ鎌倉のブース。(南寧=新華社記者/許芸潁)

  三菱商事のブースには衣料品や酒類、調味料、キャンディー、アニメグッズなどが展示され、多くの来場者が問い合わせや購入に訪れていた。三菱商事が株主のメーカーズシャツ鎌倉の貞末奈名子代表取締役社長は「国際的な視野を広げ、国境を越えた交流や協力を促進する場になる」と同博を評価する。さまざまな国・地域の顧客と直接会って話し合い、ニーズや期待を知ることで、長期的で安定的な協力関係を築くことができる。貞末氏は「当社の製品に興味ある多くの卸売業者と協力関係を築き、共に市場を広げ、ウィンウィンを達成したい」と語った。

  同博の開催中にはさらに、ルール、規制、管理、標準などを巡る中国とASEAN諸国の交流や連携を推進するため、金融、原産地名称保護、法律、自由貿易試験区などに関わる一連のイベントが開催された。24日に行われた契約調印式では、マレーシア、ベトナム、ラオス、カンボジアなどのASEAN諸国との国際経済貿易協力プロジェクト16件を含む109件の契約が締結された。(記者/郭軼凡、許芸潁)

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