リヤドで新華社の取材に応じるファリハ投資相。(9月11日撮影、リヤド=新華社記者/王東震)
【新華社リヤド9月24日】サウジアラビアのファリハ投資相はこのほど、首都のリヤドで新華社のインタビューに応じ、「中国はサウジにとって重要な経済・ビジネスパートナーだ。両国の経済・貿易往来の急速な拡大により、今後の投資協力は先行きが明るい」と語った。
両国の関係はここ数年、迅速な発展を維持しており、両国が発展戦略の連携を強化し、経済・貿易など各分野の協力を絶えず深めていると指摘。両国間の2023年の貿易額は1千億ドル(1ドル=約143円)を超え、今年上半期(1~6月)も増勢を維持しているほか、サウジでは対中貿易額が対G7(主要7カ国)の総額の90%に相当すると明らかにした。
ファリハ氏は、両国が投資分野で協力を絶えず拡大しているとし、中国が対サウジ投資を増やすことへの期待を表明。現在、サウジの対中投資は規模が非常に大きく、政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)や国営石油会社サウジアラムコ、石油化学大手のサウジ基礎産業公社(SABIC)に加え、多くの民間企業も中国でハイレベルな投資を行っていると説明した。両国の一部の企業は共同で第三国における事業協力も展開しているとし、具体例として、サウジの電力会社ACWAパワーが再生エネルギーとクリーンエネルギー、海水淡水化などの分野で中国企業と協力していることを挙げた。
また、サウジで事業を展開する中国企業が約750社を数え、その数は増え続けていると紹介。サウジは中国の投資家による投資を歓迎、期待しており、8月には投資法を改め、法整備や監督・管理プロセスなどの面で外国投資家への吸引力を高め、外国投資家がサウジの投資家と平等な待遇を受けられるようにしていると述べた。