中国雲南省でオウレン属の新種を発見

中国雲南省でオウレン属の新種を発見

新華社 | 2024-07-26 09:43:01

   【新華社昆明7月26日】中国雲南省徳宏ダイ族チンポー族自治州盈江(えいこう)県でこのほど、キンポウゲ科オウレン属の新種が発見された。国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストの評価基準によると、近絶滅種(CR)に相当するという。研究成果は植物分類学の国際誌「PhytoKeys」に掲載された。

   新種は、中央民族大学生命・環境科学学院の竜春林(りゅう・しゅんりん)教授のチームが、雲南省の高黎貢山(こうれいこうざん)国家級自然保護区保山管理保護局、雲南銅壁関省級自然保護区管理保護局と共同で発見。「南高黎貢黄連(おうれん)」と命名された。約100株の個体群が同県支那郷支東村で1カ所のみ確認されている。

   研究者が昨春、県内の原生林で見つけ、今年3月に花のサンプル採取に成功。分子生物学的手法で解析した結果、オウレン属の新種と判明した。専門家によると、南高黎貢黄連とオウレン属の他の種の主な違いは①匍匐茎(ほふくけい)が発達していない②植物体の背が高い③葉身の三つの裂片の大きさが等しい④花の形が小さい⑤花弁に短い爪部がある-が挙げられる。

   中国はオウレン属の世界三大分布地の一つに数えられる。オウレン属の植物は東アジアの重要な薬用植物の一つ。中薬材(中国伝統医薬の材料)の黄連はオウレン属の植物の根茎を乾燥させたもので、解熱や湿邪(しつじゃ)を除去する作用で知られる。(記者/孫敏)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。