15日、平遥古城を訪れたジョルディさん(左)とマークさん。(太原=新華社記者/王学濤)
【新華社太原7月24日】中国山西省の平遥古城、懸空寺、仏光寺などではこのところ、できるだけ多くの古建築を見ようと足早に歩く外国人観光客らの姿が見られる。
2800年余りの歴史を持つ平遥古城は中国の古城全体が世界遺産に登録される先駆けとなった。伝統文化は住民の日常生活の中に生きている。フランス人観光客のジェラール・グロタンさんと妻のエレナさんは古城を見学した後、民宿で小麦粉やそば粉などを使った食品「麺食」の作り方を教わることにした。エレナさんは「中国の伝統文化はとても豊かで、興味深い。この機会に学びたい」と話した。
ジョルディさんと友人のマークさんは中国の古建築が大好きで、北京から平遥にやって来た。北京では3日半の日程で万里の長城や天壇、故宮、胡同(フートン、伝統的な路地)、円明園などを訪ね、これから西安、上海、蘇州、桂林、陽塑、香港にも行く予定。「平遥古城は北京とはまた違い、古い城壁や街並みが残っていて良い雰囲気だ」と喜んだ。
山西省大同市渾源県にある懸空寺。(7月9日撮影、太原=新華社記者/王学濤)
大同市渾源県の懸空寺は北魏後期に建造が始まった古刹で、恒山の出入り口西側、地上から約50メートルの場所に立つ。2010年には米誌タイムの「世界で最も危険な建物トップ10」に選ばれた。懸空寺風景区もこのところ、外国人観光客が絶えない。アナさんは15日間で上海、桂林、張家界、西安などを巡る非常にタイトなスケジュールで旅してきたが、インターネットで同寺を知り、時間をつくって訪れたといい、「建築がとてもユニークで、好奇心でいっぱいになった」と語った。
忻州(きんしゅう)市の五台山にある仏光寺東大殿は現存する国内最大かつ最も保存状態の良い唐代建築。マレーシア人観光客が歴史ある建物に感激していた。ジュディ・ウォンさんは英語ガイドの説明を聞きながら古建築と室内の彩色塑像を子細に観察し、「1100年以上の歴史があるなんて、とても驚いた」と語った。(記者/王学濤、徐偉、姜淏然)
15日、平遥古城の民宿で麺食の作り方を学ぶエレナ・グロタンさん。(太原=新華社記者/王学濤)
12日、仏光寺を見学するマレーシア人観光客。(太原=新華社記者/王学濤)
山西省忻州市にある仏光寺東大殿。(6月9日撮影、太原=新華社記者/王学濤)
懸空寺風景区で取材を受ける外国人観光客。(7月9日撮影、太原=新華社記者/王学濤)
12日、仏光寺を見学するマレーシア人観光客。(太原=新華社記者/王学濤)
15日、平遥古城の民宿で食事をする外国人観光客。(太原=新華社記者/王学濤)
15日、平遥古城の民宿で麺食の作り方を学ぶエレナ・グロタンさん。(太原=新華社記者/王学濤)
15日、平遥古城の民宿で麺食の作り方を学ぶフランス人観光客のジェラール・グロタンさんと妻のエレナさん。(太原=新華社記者/王学濤)
山西省朔州市にある応県木塔(仏宮寺釈迦塔)。(7月10日撮影、太原=新華社記者/王学濤)