中国の生態環境、23年も改善 生態環境状況公報

中国の生態環境、23年も改善 生態環境状況公報

新華社 | 2024-06-19 10:29:12

4日、緑豊かな黒竜江省太陽島国家級風景名勝区。(ドローンから、ハルビン=新華社記者/王松)

  【新華社北京6月19日】中国生態環境部がこのほど発表した「中国生態環境状況公報2023」によると、同部と関係部門・各地域が共同で、経済の質の高い発展と生態環境のレベルの高い保護を推進し、美しい中国の建設に力を注ぎ、生態環境は安定の中で改善した。

  全国の大気質は長期的に改善傾向を維持している。全国339の地級(省級の下の行政単位)以上都市における微小粒子状物質「PM2・5」の年間平均濃度は1立方メートル当たり30マイクログラムとなり、年間目標を3マイクログラム近く下回り、「第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)」期間から28・6%も低下した。大気質が「優良」だった日数の割合は85・5%で、砂塵(黄砂)の影響のあった日を除外すると86・8%で、年間目標を0・6ポイント上回った。大気汚染対策の重点地域とされる京津冀(北京・天津・河北2市1省)とその周辺、汾渭平原(汾河平原、渭河平原)などではPM2・5の平均濃度が2・3%、6・5%それぞれ低下した。

 生態管理実施後の山西省汾河で餌を探すコサギ。(2023年1月4日撮影、太原=新華社記者/楊晨光)

  地表水の質も改善が進んだ。国家地表水審査を実施した地質断面のうち、「優良(水質基準5段階のうち上から1~3段階)」だった断面水質の割合は前年比1・5ポイント上昇の89・4%に達し、8年連続で上昇した。「十三五」期間から21・6ポイントも高まった。5段階のうち最も下の段階の割合は横ばいの0・7%で、「十三五」期間から7・9ポイント低下した。重点流域の水質は顕著に改善し、長江、黄河の本流では5段階のうち上から2段階目を保ち、海河流域は「軽度汚染」から「良好」に改善した。重点ダム、飲料水水源も改善傾向を維持しているほか、全国の地下水の質も全体的に引き続き安定した。

  管轄海域の水質は全体として安定の中で改善し、水質が基準4段階のうち最も上の段階の海域面積の割合は0・5ポイント上昇の97・9%となった。沿岸海域の水質は引き続き改善し、水質が「優良(上から1、2段階)」の割合は3・1ポイント上昇の85・0%で、「十三五」期間から12・1ポイント上昇した一方、最も下の段階の割合は1・0ポイント低下の7・9%で、「十三五」期間から3・4ポイント低下した。

竜虎山太陽光発電所に併設された栽培用ハウスでナスの手入れをする村人。(3月15日撮影、文昌=新華社記者/蒲暁旭)

  土壌の環境リスクはおおむね抑制され、土壌汚染の深刻化は初歩的に食い止められた。農地の質は全体的に安定し、汚染された耕地の安全利用率は91%以上に達した。重点建設用地の安全な利用も確保されている。

  自然生態環境も全体的に安定した。環境品質指数(EQI)は59・6で、22年と比べ大きな変化はなかった。生物多様性は豊かで、森林、草原、湿地帯、河川、湖沼、海洋などの自然生態系による被覆率は高く、構造はそろい、機能が整っている。「生態保護レッドライン(特に重要な生態系機能を持ち、厳格な保護を必要とするエリアを指す)」に該当する陸地は国土面積の30%を超えた。

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