中国、モンゴルとの経済・貿易協力深まる

中国、モンゴルとの経済・貿易協力深まる

新華社 | 2024-06-12 13:34:48

   【新華社フフホト6月12日】中国北京市でこのほど、中国・モンゴル間の二連浩特(エレンホト)-ザミンウード経済協力区(協力区)の企業誘致説明会が開かれ、両国の企業が契約した協定の金額は合計43億2千万元(1元=約22円)に上った。協力区の設立は両国経済貿易協力の深化を促進する。

   同協力区は今年3月に国務院によって設立が承認され、中国・カザフスタン間のコルガス国際辺境協力センター、中国・ラオス間の磨憨(モーハン)・ボーテン経済協力区に続き、中国が国境を接する国と設立する3カ所目の国境をまたぐ経済協力区となった。

   協力区は中国とモンゴル双方の資源を基盤とし、中国側エリアは市場や技術、資本面で優位性がある国際貿易、国際物流、輸出入加工、越境観光および関連サービスの発展に重点を置き、現代的な越境産業体系の構築を加速する。モンゴル側エリアは資源や地理的位置、政策面で強みがあるコモディティー(商品)物流、輸出入加工、国際ビジネス、文化・観光業の発展に重点を置く。

   食品メーカーの蘇州乾生元食品は協力区で輸入牛・羊肉の高度加工プロジェクトへの投資を行う計画である。同社の楊永(よう・えい)総経理は「モンゴルの牛・羊肉は良質で、中国に大きな市場がある。プロジェクトへの投資を通じ、より多くのモンゴルの良質な牛・羊肉を使用した製品を国民の食卓に届けていく」と述べた。協力区には両国間の迅速な人の移動と貨物の通関や便利なクロスボーダー決済手段など利便性を図る多くの政策があるとし、「これらが協力区に投資する原因になっている」と明かした。

   中国は長年にわたり、モンゴルにとって最大の貿易相手国であり、ここ数年は両国間の経済・貿易協力が拡大し続けている。エレンホトは両国間の重要な総合ハブ、口岸(通関地)の都市として、両国間で貿易取引される日用品の70%以上の陸上輸送業務を担ってきている。同市は対外開放や交流、協力を強化し、中国とモンゴル間の経済・貿易分野の交流と人的往来を力強く促している。

   二連税関道路監督管理一科の葉帥(よう・すい)副科長によると、エレンホト道路口岸を経由して出入境する貨物は2万品目余りに上り、主に鉱産物や畜産物、果物・野菜、建材、国産自動車、日用品などが含まれる。

   内モンゴル社会科学院「一帯一路」研究所の范麗君(はん・れいくん)所長は今年、中国とモンゴルは国交樹立75周年にあたり、経済協力区など重点プロジェクトがけん引する中、両国間の経済・貿易協力は見通しがさらに明るく、人的・文化交流も一層緊密になるとの見解を示した。

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