「コートジボワールのイネ自給自足を支援したい」 中国人専門家

「コートジボワールのイネ自給自足を支援したい」 中国人専門家

新華社 | 2024-06-12 14:56:52

   【新華社アビジャン6月12日】中国農業設備・稲種引き渡し式がこのほど、コートジボワールの都市ディボにあるギギドウ開墾地区で開かれた。中国のコートジボワール支援農業技術協力チームのリーダー、郭長友(かく・ちょうゆう)氏は「私たちは今回、イネ栽培農家にコンバイン、イネ精選器などの先進農業設備、10トンの稲種を持ってきた。現地イネ業界の発展に力を添え、イネ自給自足の早期実現を支援したい」と語った。

5月31日、コートジボワールの都市ディボにあるギギドウ開墾地区の田んぼで現地の栽培農家を指導する張兢氏(左)。(アビジャン=新華社記者/張健)

   コートジボワールはイネ栽培の必須条件である日照、温度、降雨に恵まれているが、良質な品種と先進技術・設備が足りないため、イネ収穫量が少ないままだった。同開墾地区が1997年に迎えた中国から第1陣の農業技術協力チームは現地農家のイネ管理の指導・支援、水利施設の修繕・保守、イネ業界の人材養成を行ってきている。

   約30年間11期にわたる専門家らのたゆまない努力が実を結び、イネ品種の改良が進み、品質が向上し続け、農家の収入も増えている同開墾地区は両国の農業協力モデル基地となったほか、有名な水稲栽培拠点にもなっている。

   協力チームの専門家、張兢(ちょう・きょう)氏によると、チームが育成し、同国の公式認証を取得した良質な高収量イネ4品種は現地の従来品種に比べ、収量、品質、食感が大幅に向上しており、中でもC26と呼ばれる品種は1ヘクタール当たりの収量が約7トンに上り、同国全土で広く栽培されている。認証が大詰めに入る新品種C10は広範囲で栽培され、イネ業界に恩恵をもたらすと期待されている。

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