中国国防部、オランダ海軍の権利侵害・挑発行為に警告

   【新華社北京６月１２日】中国国防部の張暁剛（ちょう・ぎょうごう）報道官は１１日、オランダ国防省が東中国海の公海上で活動していた同国海軍フリゲート艦「トロンプ」の艦載ヘリに中国の戦闘機とヘリが接近し、安全でない状況が生じたと声明を出したことに、オランダ側の発言は事実を歪曲しており、権利侵害行為を隠すことはできないと述べ、次のように表明した。

   オランダ海軍フリゲート艦「トロンプ」の艦載ヘリは７日、上海の東方で権利侵害と挑発を行った。中国人民解放軍東部戦区による音声での警告や戦闘機の発進は全く合法的、合理的で、全プロセスが専門的かつ規範的だった。安全でない状況を作り出したのはオランダ側であり中国側ではない。オランダ側は国連の任務実行と偽り、他国の管轄下の海・空域で武力をひけらかし、緊迫局面を作り出し、両国の友好関係に損害を与えた。われわれはオランダ側の悪質な言動に強烈な不満を表明し、厳正な申し入れをした。オランダに対し、空・海軍の行動を厳しく制約するよう警告する。権利侵害行為と挑発行為に対して中国は断固たる報復措置をとる。中国軍は高度の警戒を常に維持し、国家の主権、安全保障、海洋権益を断固として守る。