中国・董軍国防部長、アジア安全保障会議で演説

中国・董軍国防部長、アジア安全保障会議で演説

新華社 | 2024-06-03 09:33:33

   【新華社シンガポール6月3日】中国の董軍(とう・ぐん)国防部長は2日、シンガポールで開かれた第21回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)で「中国のグローバル安全保障観」と題する演説を行った。

   董氏は次のように表明した。習近平(しゅう・きんぺい)主席は人類運命共同体の構築と三つのグローバルイニシアチブ(発展イニシアチブ、安全保障イニシアチブ、文明イニシアチブ)を提唱した。アジア太平洋地域の人々はこれまで、調和を求め、平和を愛し、独立自主してたゆまず努力し、見守り助け合い、運命を共にしてきた。われわれは「アジアの知恵」を活用して共通認識を凝集(ぎょうしゅう)し、小異を残して大同につくべきである。中国は各方面と共に、各国の正当な安全利益を守り、公正で合理的な国際秩序を作り、地域の安全枠組みで役割を発揮したいと考える。オープンで実務的な防衛協力を推進し、海上安全協力のモデルを作り、新たな分野の安全ガバナンスを強化し、地域の安全協力の新たな局面を開いていきたい。

   董氏は次のように強調した。中国は和をもって貴となすことを尊重し、共同の安全を追い求め、対等と尊重を堅持し、開放と包摂を重視すると同時に、核心的利益を断固として守る。現在の南中国海情勢は総体的に安定している。一部の国が利害関係をはっきり認識し、対話と協議の正しい軌道に戻るよう希望する。中国人民解放軍は速やかかつ断固とした強力な行動で「台湾独立」を阻止し、たくらみを実現させない。

   董氏は会合期間中、米国やカナダ、タイ、日本、オーストラリア、フランス、カンボジア、ニュージーランドなどの防衛部門の指導者、赤十字国際委員会(ICRC)総裁、欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表と会談した。

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