中国物流大手の京東物流、１～３月期は１４・７％増収

北京市の国家会議センターで行われた中国国際サービス貿易交易会（ＣＩＦＴＩＳ）で撮影した京東集団の展示ブース。（資料写真、北京＝新華社記者／葛培媛）

　 【新華社北京５月２２日】中国ネット通販大手、京東集団（ＪＤドットコム）の物流子会社、京東物流（ＪＤロジスティクス）がこのほど発表した２０２４年第１四半期（１～３月）決算は売上高が前年同期比１４・７％増の４２１億４千万元（１元＝約２２円）、調整後純利益が６億６千万元となり、いずれも市場予想を上回った。同社は業績を着実に伸ばすとともに、無人技術の研究・開発を強化し、物流向け大規模人工知能（ＡＩ）モデルや低高度空域物流、無人自動運転など新モデルの導入加速に取り組んでいる。

　 一体型サプライチェーンサービスによる収入は１１・１％増の２０５億元で、再び２桁増を実現した。同社は消費財、家具・家電、アパレル、３Ｃ（パソコン、通信機器、家電）、自動車、生鮮食品など６大業界向けサプライチェーン物流サービスの能力形成に焦点を当て、サービスとソリューションの差別化を図っており、平均顧客単価は前年同期の１３万２９００元から１３万６６００元に上昇した。このほか、宅配便事業がけん引役となり、外部顧客による収入が２１６億４千万元と１８・４％増加した。