米国が指摘する「過剰生産」は中国の産業発展を抑止 中国外交部

米国が指摘する「過剰生産」は中国の産業発展を抑止 中国外交部

新華社 | 2024-04-20 14:20:04

   【新華社北京4月20日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は19日の記者会見で、米国が最近、中国の「過剰な生産能力」について騒ぎ立てていることに対し、米国のいわゆる「中国生産能力過剰論」の背後には中国の産業発展を抑止しようとするたくらみがあると指摘、米国に対し覇権主義的思考を捨て、公平な競争を堅持するよう促すと表明し、次のように述べた。

   「中国生産能力過剰論」は何も新しい概念ではない。米国はかつて、中国が世界に向けて安価で質の良い製品を大量に輸出していることを指して「過剰生産」と称していたが、今度は中国が新エネルギー製品を輸出していることに「過剰生産」のレッテルを貼った。この理屈で言えば、米国のチップ、特に高性能チップの8割は輸出されており、豚肉や農産物も大量に輸出されているが、この状況も「過剰生産」と呼ぶべきではないか。

   事実として、中国の新エネルギー車(NEV)の輸出が生産に占める割合はドイツや日本、韓国などよりはるかに低く、海外での「過剰な」ダンピングとはいえない。米国が取り上げる「中国生産能力過剰論」は経済的な概念のように見えて、その背後には中国の産業発展を抑止しようとするたくらみが隠されており、自国にとってより有利な競争上の地位と市場での優位性を追求する、露骨な経済的脅迫や横暴、いじめでしかない。

   今の時代、供給と需要は共にグローバルな性質を持ち、各国の生産能力はそれぞれの比較優位によって決定され、経済の原則から出発し、客観的、弁証法的、理性的に見る必要がある。新エネルギー産業における中国の優位性は実力で獲得し、継続的な技術革新と激しい市場競争を通じて形成されてきた。

   他人に薬を処方しても自分の病気を治すことはできないように、過剰な生産能力を口実に貿易保護措置を講じても、自国の問題を解決することはできない。むしろ世界の産業チェーン・サプライチェーンの安定性を損ない、新興産業の成長と発展を妨げ、国際社会の気候変動対策とグリーントランスフォーメーション(GX)の発展に向けた共同の努力を阻害することになる。

   中国は米国に対し、覇権主義的思考を捨て、オープンな意識を持ち、公平な競争を保ち、市場経済の原則と国際経済・貿易ルールを確実に順守し、真に国際化、市場化、法治化された経済・貿易協力の環境を構築し、国際社会と共に経済のグローバル化がより包摂と包容の方向に発展するよう推し進めることを促す。

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