【新華社シカゴ4月17日】米国シカゴに本部を置く世界有数の経営コンサルティング会社ATカーニーはこのほど、2024年世界の外商直接投資信頼度指数(FDICI)調査結果を公開し、投資先として最も魅力のある国のランキングを発表した。中国は昨年の7位から順位を上げ、3位に浮上した。
向こう3年で投資先として最も魅力のある新興市場のランキングでは、中国が25カ国の中で首位に立ち、次にアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、インド、ブラジル、メキシコ、ポーランド、アルゼンチンが続いた。回答者の84%は24年に新興市場への投資を維持、または新たな投資チャンスを探る意向を示した。
回答者は投資先を選ぶ上で最も重要な条件として、技術力とイノベーション能力を挙げた。24年の海外直接投資信頼度ランキングの上位3カ国に米国、カナダ、中国が選ばれたことにも、投資家が技術の進んでいる市場を好む傾向が表れている。急速に発展する人工知能(AI)への関心が高く、大量の資本を集めている点も注目に値する。
23年のFDICI調査では、投資家が地政学的緊張の高まりと国際商品価格の上昇を最大のリスク要因として挙げていた。24年調査でも、投資家は地政学リスクの政治的不安定性に対する懸念を示すと同時に、先進国市場と新興市場のビジネスに対する監督・管理環境が厳しくなるとの見方を示した。
ATカーニーは1998年にFDICIの発表を開始した。グローバル企業の経営者層を対象に年次調査を行い、向こう3年で最も多く投資を呼び込む可能性がある市場を順位付けしている。