中国・雄安駅、屋根上太陽光発電でグリーン発展に貢献

中国・雄安駅、屋根上太陽光発電でグリーン発展に貢献

新華社 | 2024-03-28 10:53:33

   【新華社雄安3月28日】中国河北省雄安新区にある雄安駅は太陽光発電システムを備えた鉄道駅で、「未来都市」雄安のグリーン(環境配慮型)発展に貢献している。楕円(だえん)形をした駅舎の屋根の上には4万2千平方メートルの太陽光パネルが敷設され、年間発電量は平均約580万キロワット時に上る。

   中国送電大手、国家電網傘下で雄安新区の総合エネルギーサービスを手がける国家電網雄安総合能源服務の羅暁東(ら・ぎょうとう)プロジェクトマネージャーは、太陽光発電システムの効果について、標準炭換算で毎年約1800トンの石炭消費を節約し、二酸化炭素(CO2)排出量を4500トン削減できるほか、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOX)、煙やちりなどの汚染物質の排出量も低減すると説明。12ヘクタールの植林を実施することに相当し、雄安新区の「生態優先、グリーン発展」の理念を着実に実践していると述べた。

   羅氏は「太陽光発電プロジェクトは建築と一体化したデザインを採用し、雄安駅全体に統一感を持たせ、中国の伝統文化と省内にある淡水湖、白洋淀の要素も盛り込んだ」と述べた。太陽光発電プロジェクトは2020年12月25日から稼働しており、「自家発電・自家消費・余剰分送電」の系統接続モデルを採用することで、駅にグリーン電力を供給するとともに、雄安新区のCO2排出量を30年までに減少へと転換し、60年までの実質ゼロとする「双炭」目標の達成にも貢献するという。

   北京から約100キロ離れた雄安新区は、北京の非首都機能の集中的な移転先として建設が進む。20年末には北京と雄安新区を結ぶ京雄都市間鉄道が全線開通、雄安駅も同時に供用開始した。同駅は非首都機能の分散を促進する重要インフラとして、雄安新区の大型インフラ建設プロジェクトの中で最初に着工された。

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