チベット族一家が経営する民族衣装店 四川省成都市

チベット族一家が経営する民族衣装店 四川省成都市

新華社 | 2024-02-05 15:52:53

自身の店で息子と娘と写真を撮るニマワンデンさん(左端)と妻のホインジェさん(右端)。(1月5日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)

   【新華社成都2月5日】中国四川省の成都市でチベット族の民族衣装の専門店を営む夫婦がいる。省北部アバ・チベット族チャン族自治州の黒水県出身のニマワンデンさんと妻のホインジェさん。同市金牛区撫琴街道西北街に「ニマ民族服飾」を構え、息子と娘の助けも借りてライブ配信での販売にも力を入れる。

  チベット族の民族衣装の制作技術を親世代から受け継いだニマワンデンさん夫妻は、商品のデザイン、原料調達、顧客管理などの業務を担う。制作は、近くの集合住宅内に設けた工房で、同店が雇った漢族の従業員が行っているという。

  成都市はここ数年、過ごしやすい気候、開放的な人的・文化環境、力強い経済活力を背景に、省内、ひいては周辺地域の住民の主要な移住先となっている。統計によると、現在、同市の少数民族常住人口は38万人を超え、少数民族の流動人口は年間平均延べ400万人を超える。

  同市に定住するチベット族の人々が増えるにつれ、街で民族衣装を着る人もますます多くなっている。チベット族の伝統舞踊「鍋荘舞」が街頭で流行しネットで話題になったことも、民族衣装の人気に火を付けた。ニマワンデンさんの店の売れ行きも好調で、毎年20万元(1元=約21円)以上の収入を得ている。

  12歳から成都で学校に通い始め、すでに20年以上になるニマさんは、とっくにこの町になじんでいる。社区(コミュニティー)の活動にも熱心に参加、少数民族の人々がより良く都市生活に溶け込めるよう手助けし、各民族の調和、共存を促進している。(成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

早朝から開店準備のため掃除をするニマワンデンさん。(1月4日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

顧客がオーダーメイドした衣装を直すニマワンデンさん。(1月4日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

顧客の注文に従って衣装をデザインするニマワンデンさん。(1月4日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

仕上がった衣装を宅配便の配達員に渡すニマワンデンさん。(1月4日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)pagebreak

息子にチベット民族衣装を着せ、ライブ配信での販売を準備するニマワンデンさん(右)と妻のホインジェさん(左)。(1月5日撮影、成都=新華社記者/沈伯韓)

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