【新華社広州1月22日】中国送電大手、南方電網傘下の広東電網は18日、広東省の洋上風力発電設備容量が1千万キロワットを超え、年間に約300億キロワット時の電力を発電でき、グリーン(環境配慮型)発展への促進力はいっそう強化されたと発表した。
同社の新エネルギーサービスセンターの劉正富(りゅう・せいふ)責任者は「一般家庭の年間電力消費量を約3千キロワット時とすると、1千万世帯の1年分の電力量を供給でき、大都市の1年分の家庭向け電力需要を満たせる」と説明した。
南中国海に面する広東省は海域が広く、海岸線は4114キロに及び、洋上風力発電資源が豊富である。同省ではここ数年、「恵州港口二」「陽江青洲四」などの洋上風力発電所が相次いで稼働し、洋上風力発電の設備容量は1万キロワット足らずから1千万キロワット超に増え、発電ユニットの最大容量も3メガワットから14メガワットに躍進した。
劉氏は「設備容量1千万キロワットの洋上風力発電所は同容量の石炭発電所に比べ、発電時に毎年、標準炭換算で約870万トンの石炭消費を節約でき、二酸化炭素(CO2)排出量を約2314万トン削減する」と述べた。
洋上風力発電は広東省が重点的に支援する重要産業である。計画では、2025年までに稼働規模を1800万キロワットに拡大する。