
7日、二十四節気「大雪」の伝統行事や習慣を描いたイラスト。(北京=新華社配信/魏欣悦)
【新華社北京12月7日】7日は二十四節気の21番目、大雪(たいせつ)に当たる。冬の3番目の節気で、雪が本格的に降り始める。小雪(しょうせつ)の時期は雪が降ってもすぐに溶けてしまうが、大雪の時期は地表の温度が大きく下がるため、降った雪は溶けずに積もっていく。冷え込みがさらに強まり、中国北部では氷点下の気温が続く。
▽ウインタースポーツを楽しむ
本格的な氷雪シーズンを迎え、全国各地の愛好家がスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを満喫する。中国北部の主要スキー場では「氷雪カーニバル」や人形劇、ミュージカルなどの文化観光イベントも次々に行われる。
▽おかゆを食べる
大雪は滋養補強に適した時期でもある。滋養を補うとは、高カロリーでタンパク質とビタミンが豊富、消化の良い食品を多く食べて免疫力を高めることを言い、栄養補助食品やサプリメントを取ることではない。大雪の時期はおかゆをよく食べることでカロリーや栄養を増やせるが、食後に血糖値が急上昇しやすいため、糖尿病患者は食べる量をコントロールする必要がある。
▽肉を漬ける
中国には「小雪には野菜を漬け、大雪には肉を漬ける」ということわざがある。江蘇省や浙江省など南部では、醃咸肉(塩漬けの肉)や灌香腸(腸詰め)などを玄関や軒先につるす。俗に言う「新年を迎える前にまず屋根を肥やす」で、新年を迎える縁起物でもある。つるす時に短い竹ひごや細いひもなどで連ねるのは、日増しに発展し、毎年ゆとりある暮らしが送れるようにという願いが込められている。
▽川が結氷する
中国では「小雪には地面が凍り、大雪には川が凍る」とも言われる。大雪になると川の水が完全に凍り、船は通行できなくなる。黄河がカーブする内モンゴル自治区バヤンノール区間のウラド前旗三湖河口では、大小さまざまな氷のかけらが蓮の花のように幾つも川面に浮かび、遠くから眺めると、躍動感あふれる冬の黄河を楽しむことができる。