中国、国際海事機関のカテゴリーA理事国に再選 18回連続

中国、国際海事機関のカテゴリーA理事国に再選 18回連続

新華社 | 2023-12-06 19:07:41

   天津港の欧亜国際コンテナ埠頭(ふとう)に停泊するコンテナ貨物船。(11月13日、小型無人機から、天津=新華社記者/趙子碩)

  【新華社ロンドン12月6日】英ロンドンで開催中の国際海事機関(IMO)総会で1日、次期理事国選挙が実施され、中国がカテゴリーA(主要海運国)の理事国に高い得票率で再選された。中国が再選を果たすのは1989年以降18回連続となる。カテゴリーAの理事国には中国のほか、ギリシャ、イタリア、日本、ノルウェー、パナマ、韓国、英国、米国、リベリアが選出された。

  IMOの第33回総会は11月27日~12月6日に開かれ、加盟国、準メンバー、国際機関の代表ら1700人余りが会場またはオンラインで参加した。中国からは交通運輸部の付緒銀(ふ・しょぎん)副部長が代表団を率いて出席し、発言した。

  付氏によると、中国政府は海運業の発展を非常に重視している。中国はたゆまぬ努力を経て、世界で最も水運施設の規模が大きく、海上輸送貨物が多く、海運の接続度が高い国となっている。中国は「交通強国」の建設を目指し、「安全、便利、効率的、グリーン(環境配慮)、経済的、包摂的、強靱(きょうじん)」の特徴を備えた持続可能な交通システムの構築に努めており、IMOを中核とする多国間の海事メカニズムを世界各国とともに支持することを望んでいる。

  IMOのキータック・リム事務局長は新華社の取材に応じ、IMOの安全促進や環境保全の分野で中国の代表性は年々増しており、中国はIMOの業務、特に気候変動への対応に大きく貢献していると評価した。

  次期事務局長のドミンゲス・ベラスコ氏は、中国はIMOの重要なメンバーで、造船大国でもあるとし、環境や安全など各分野で大量の情報と研究開発成果を提供していると指摘。中国が重要な国であることは、中国のIMOでの取り組みに体現されているとともに、発展途上国の支持を取り付けIMOの目標実現を促していることにも表れていると語った。

  IMOは海上航行の安全確保や船舶による海洋汚染の防止などを担う国連の専門機関。理事会は重要な意思決定・執行機関であり、2年に1度開かれる総会で選ばれる。IMOの規定によると、総会では40カ国の理事国が選ばれ、うちカテゴリーAの理事国が10カ国、カテゴリーB(主要荷主国)の理事国が10カ国、カテゴリーC(その他海事関係国)の理事国が20カ国となっている。

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