【新華社ハラレ12月4日】ジンバブエ南東のマシンゴ州で11月29日、同国最大のリチウム鉱山であるビキタ鉱山の高度化事業完成および稼働式が行われ、ムナンガグワ大統領が出席した。
11月29日、ビキタ鉱山で中鉱資源集団の責任者と握手するムナンガグワ大統領(左)。(マシンゴ=新華社配信)
首都ハラレから約320キロの場所にある同鉱山は、西側の鉱山企業が長年保有していたが、経営不振で倒産寸前だった。中国鉱産資源大手の中鉱資源集団が2022年1月に買収、同年6月から高度化事業に着手していた。
ムナンガグワ大統領は式典であいさつし、改造プロジェクトは1年余りで完成、稼働し、中鉱資源集団は約束通りジンバブエに先進設備と技術をもたらしたと指摘。同鉱山の稼働はジンバブエが23年に目標とする鉱業生産額120億ドル(1ドル=約147円)の達成に役立つと述べた。また、同社による橋梁、校舎、病院建設などの社会公益活動を称賛した。
中鉱資源集団の王平衛(おう・へいえい)董事長は新華社の取材に応じ、中鉱資源がリチウム製品のバリューチェーン向上に尽力するとともに、現地製錬所開設のフィージビリティースタディー(実行可能性調査)に着手し、より多くの産業チェーンをジンバブエに構築すると表明した。また、現地での太陽光発電所の建設を急ぎ、同国のグリーン(環境配慮型)で持続可能な発展の実現を後押しするとの考えを示した。
11月29日、ビキタ鉱山内を歩く従業員。(マシンゴ=新華社記者/張保平)
11月29日、ビキタ鉱山の工場で製品を包装する従業員。(マシンゴ=新華社記者/張保平)