【新華社北京11月13日】中国国家知識産権局の申長雨(しん・ちょうう)局長はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室が開いた定例記者会見で、中国は世界知的所有権機関(WIPO)発表の「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)」2023年版で12位だったほか、「世界トップ100の科学技術クラスター」にランク入りした科学技術クラスター数で初めて世界1位となり、知的財産権大国の地位が確かになっていると明らかにした。
申氏によると、中国は23年9月現在、有効な発明特許(特許に相当)の保有量が480万5千件、商標保有数は4512万2千件に上る。22年の著作権の登録件数は635万3千件に達した。特許協力条約(PCT)に基づく国際特許の出願件数は4年連続で世界トップを誇る。
また、中国は知財権の運用も強化している。今年10月には「専利(特許、意匠権、実用新案)の実用・運用特別行動案(2023~25年)」を発表し、専利の開放・認可などに関する制度の導入を急いでいる。専利集約型産業と著作権産業の増加値(付加価値額)の対GDP(国内総生産)比はそれぞれ12・4%、7・4%に上り、経済の質の高い発展を力強く促進している。
申氏は、今後も知財権強国の確立を一段と加速させ、イノベーション主導の発展を支えていくと表明した。