サウジアラビアの首都リヤドで、新華社記者の単独取材に応じる同国投資省のサレハ・アル・カブティ副大臣。(10月25日撮影、リヤド=新華社記者/王東震)
【新華社リヤド11月6日】サウジアラビア投資省のサレハ・アル・カブティ(Saleh Al-Khabti)副大臣はこのほど、同国の首都リヤドで新華社の単独取材に応じ、中国の「一帯一路」共同建設構想とサウジの「2030ビジョン」との連携が進んでいると指摘、中国はインフラやハイテク、物流などの分野で大きな優位性を持っており、より多くの中国企業とサウジのパートナーによる互恵・ウィンウィンの成果に期待すると述べた。
カブティ氏はサウジと中国の両国民の長期にわたる相互尊重と、互恵・ウィンウィンの関係堅持が「一帯一路」共同建設構想と「2030ビジョン」の緊密な連携に堅固な基盤を築いたと評価。「一帯一路」と「2030ビジョン」は多くの共通点を持っており、これは両国が経済、貿易、投資分野で協力を拡大することに役立つと語った。
また、この1年の間に中国とサウジは多くの投資協力を実現させており、これは投資分野における両国間協力の未来に大きな期待を抱かせると述べた。
第1回中国・アラブ諸国サミットが22年12月にリヤドで開かれた。サミットは数々の成果を上げ、投資などの分野における両国の交流、協力を一層密接にした。同氏は「第1回サミットの開催以降、ますます多くの中国政府と企業の代表団がサウジを訪れて視察を行っており、交流・協力は20以上の分野に及んでいる」と明かした。
同氏は、中国経済が過去20年に、2008年の世界金融危機を含む無数の試練を克服して大きな成果を収め、ビジネス環境を改善し続けているとし、中国経済が長期的に上向き基調を維持することに大きな自信を持つと明言した。
さらに、従来型エネルギー分野にとどまらず、両国には化学工業や鉱業、物流などの分野でも非常に大きな協力の潜在力があり、経済、貿易、投資協力の先行きも明るいとの認識を示した。その上で、より多くの中国の有力企業がサウジに直接投資を行い、同国のパートナーと互恵・ウィンウィンの成果を上げることに期待しているとし、そのためにサウジ政府は多方面に及ぶ支援を行い、便宜を図りたいと強調した。