産業集積で経済発展を後押し 黒竜江省穆棱市

産業集積で経済発展を後押し 黒竜江省穆棱市

新華社 | 2023-09-13 10:15:36

穆棱市の麻紡績企業の工場で働く従業員。(5月12日撮影、穆棱=新華社記者/劉赫垚)

   【新華社ハルビン9月13日】中国黒竜江省穆棱(ぼくりょう)市はここ数年、科学技術イノベーションによる主導を堅持し、主導産業の健全な集積・発展を推進、麻紡績や木製品、プラスチック、鉱物資源、農産物、先進製造業、文化・観光という七つの主導産業を段階的に構築している。

   省級経済開発区である穆棱経済開発区は、一定規模(主要事業の年間売上高2千万元、1元=約20円)以上の企業40社余りを擁し、2021年には同省の100億元級産業パークの仲間入りを果たした。

サジー製品の生産・販売などを手がける中穆沙棘産業のサジー製品。(5月12日撮影、穆棱=新華社記者/劉赫垚)

   同市にある麻紡績企業の生産現場では、自動化された紡績設備が手作業の大部分を代替している。15年から現在までに、麻紡績企業は13社に増加し、紡績生産能力は6万8千錘となり、中国のリネン紡績の錘数の約1割を占めている。

   「黒竜江省・穆棱サジー(沙棘、グミ科の植物)産業の質の高い発展会議」がこのほど、成功裏に開催され、同市が特色ある農業・産業の発展に力を入れていることを象徴する出来事の一つとなった。同市ではサジーの生産が盛んで、約8万ムー(約5330ヘクタール)の栽培面積を持ち、ここ数年はサジーの高付加価値加工企業誘致に力を入れている。

黒竜江勁道氷雪科技の生産現場でウインタースポーツ用具を生産する従業員。(5月12日撮影、穆棱=新華社記者/劉赫垚)

   また、同市は長年にわたり、現代的な産業システムの構築に努め、デジタル経済や氷雪経済などの産業の発展に力を入れ、発展の重点を実体経済に置き、経済構造を絶えず最適化している。

   同経済開発区にある黒竜江勁道氷雪科技は、主に木製スノーボードや木製そりなどの冬の遊具を生産している。同社の李佳璇(り・かせん)総経理は「消費者が多彩で多様な冬の遊びを体験できるよう、市場のニーズに基づき、革新的に新製品の開発を続けている」と述べた。

黒竜江勁道氷雪科技のウインタースポーツ用具。(5月12日撮影、穆棱=新華社記者/劉赫垚)

   同市工業情報科技局の李淑梅(り・しゅくばい)局長によると、ここ2年で同市の国家級科学技術型企業数は約3・6倍に、ハイテク企業数は9倍に増加した。22年には、一定規模以上の科学技術型企業とハイテク企業の生産額はそれぞれ、一定規模以上工業企業全体の42%、33%を占め、イノベーションによる主導の勢いは強まっているという。(記者/劉偉、劉赫垚)

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