
17日、浙江省台州市三門県にある中核匯能三門200メガワット水上式太陽光発電プロジェクトの工事現場。(小型無人機から、三門=新華社配信/段俊利)
【新華社杭州8月29日】中国送電大手、国家電網傘下の国網浙江省電力はこのほど、浙江省のクリーンエネルギー発電の設備容量が7月末時点で5751万キロワットに達し、発電設備容量全体の約46%を占め、これまで主力を担ってきた石炭火力発電の設備容量を初めて追い抜いたと明らかにした。
同省はここ数年、グリーン(環境配慮型)・低炭素によって産業の質の高い発展をけん引し、資源節約型でエコフレンドリーな社会の構築を急ぎ、クリーンエネルギー模範省の建設に力を入れている。超高圧送電網の整備による省外からの電力受け入れや「風力・太陽光発電倍増」計画の実施、沿岸部への原子力発電所の設置などを通じ、経済・社会の発展に対する電力需要を満たすとともに、省内エネルギーのクリーン化を推進し、石炭への依存度を軽減してきた。
同社発展部の関係責任者によると、同省は現在、年間電力消費量の4分の1を省外からの電力受け入れ(約千億キロワット時)と、風力・太陽光発電などの新エネルギー発電(500億キロワット時近く)などで賄っている。
発電設備容量に占めるクリーンエネルギーの割合は拡大し続けており、太陽光発電や車載電池、新エネルギー車(NEV)を始めとする新興産業に新たな発展チャンスをもたらしている。新エネ車での移動や農村部エネルギーの電化などもけん引している。
省内の充電設備総数は100万基に迫り、うち公共用設備は11万6500基に上る。同省は2025年までに、充電設備230万基以上(うち農村部は90万基以上)の設置を完了させ、「都市部は5分、農村部は30分で充電設備にアクセスできる」充電網を整備し、新エネ車400万台以上の充電需要への対応を目指している。