ウラン・モド草原で楽しむアグリツーリズム 内モンゴル自治区

ウラン・モド草原で楽しむアグリツーリズム 内モンゴル自治区

新華社 | 2023-08-11 16:25:15

   呉蘇道さんが経営する牧場の景色。(7月25日撮影、小型無人機から、フフホト=新華社記者/貝赫)

   【新華社フフホト8月11日】中国内モンゴル自治区ヒンガン盟ホルチン右翼前旗の烏蘭毛都(ウラン・モド)草原ではこのところ、1年で最も美しい季節を迎えている。一面に生い茂った緑の草原、絹のリボンのように流れる川、草をはむ牛や羊が雄大な景観を作り出している。

  遊牧民の呉蘇道(ウスド)さん一家は、同草原にある満族屯満族郷で暮らしている。夏の遊牧民の生活は春の家畜の出産期ほど忙しくはないが、日常的な作業は少なくない。呉さんと妻の白薩仁(バイサラン)さんは家畜の数を数え、牛や羊に塩分を補給し、羊の毛を刈る。馬の群れは白さんの父親が世話をする。

  呉さんと家族は今年、「牧家楽」(アグリツーリズム)施設の経営を始めた。観光客は地元の遊牧民に案内してもらいながら、乗馬や弓術体験ができるほか、出来たてのミルクティーや手把肉(骨付きの羊肉)を味わったり、草原の風景を楽しんだりすることができる。呉さんの長男、呉蘇日力格(ウスレリグ)さんも夏休みを利用して手伝っており、呉さん一家はこの夏の収入を増やしただけでなく、楽しく充実した日々も手に入れた。

  ヒンガン盟は今年に入り、エコツーリズムの発展に力を入れている。旅行大手の北京首都旅遊集団(首旅集団)と共同で大学生向けの観光イベントを開催し、大学生を受け入れる優良な10世帯を選抜して、投資や施設の建設をサポートしている。呉さんの牧場も対象世帯に選ばれ、助成金に個人の資本を加えてパオ(伝統的移動式住居)を新たに建設し、インフラや観光設備を充実させて「牧家楽」の規模を拡大した。呉さんの牧場は現在、観光客用のパオ13棟、テント10張り、天幕(大型テント)2張りを備え、これまでに大学生を含む観光客延べ3200人余りを受け入れた。pagebreak

   ウラン・モド草原で草をはむ牛の群れ。(7月24日撮影、小型無人機から、フフホト=新華社記者/貝赫)pagebreak

   呉蘇道さんが経営する牧場の天幕(大型テント)の下で食事をする観光客。(7月24日撮影、フフホト=新華社記者/貝赫)pagebreak

   呉蘇道さんの牧場で提供される羊のスペアリブ。(7月24日撮影、フフホト=新華社記者/貝赫)pagebreak

   呉蘇道さんの牧場のパオ(伝統的移動式住居)で食事をする観光客。(6月20日撮影、フフホト=新華社配信)

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