中国銀行業上位100行ランキング、工商銀行が首位

中国銀行業上位100行ランキング、工商銀行が首位

新華社 | 2023-08-09 11:07:13

   工商銀行で顧客に対応する行員。(2020年11月12日撮影、マカオ=新華社記者/張金加)

   【新華社北京8月9日】中国銀行業協会はこのほど、2023年度の中国銀行業上位100行ランキングを発表した。上位10位には中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行、交通銀行、招商銀行、中国郵政儲蓄銀行、興業銀行、上海浦東発展銀行、中信銀行が輝いた。

  上位100行の中核的自己資本(コアティア1)は前年同期比8・5%増の19兆8900億元(1元=約20円)、中国商業銀行全体の94・8%を占めた。総資産は11・2%増の287兆5300億元で全体の89・9%、22年の純利益は7・3%増の2兆2700億元で全体の98・6%を占めた。

  上位100行をタイプ別にみると、大手商業銀行が6行、全国規模の株式制商業銀行が12行、都市商業銀行が58行、農村商業銀行が15行、民営銀行が2行、外資系銀行が7行となった。

  銀行本部の所在地別では、広東省が14行、北京市が11行、上海市が11行、浙江省が10行と、4省・直轄市合わせて全体の46・0%を占め、総資産は全体の84・6%を占めた。

  上場銀行は45行で、総資産は全体の89・9%を占めた。

  上位100行の2022年の総資産、資本、利益は増加傾向にあり、費用収益比率(CⅠR)の平均値は前年比1・10ポイント上昇の35・1%、不良債権比率は0・02ポイント上昇の1・5%だった。

  今年は初めて外資系銀行をランキングの対象に組み入れたほか、各行が資本を増やしたことで、上位100行のボーダーラインは前年の152億1900万元から174億9600万元に上昇し、上昇幅は例年より大きかった。

  2022年は実体経済の成長鈍化と金融市場の変動が銀行の経営に圧力を加えたが、成長の安定確保やカウンターシクリカル的な政策の実施により、銀行業は全体的に安定を維持した。上位100行のコアティア1は株式制銀行が前年同期比8・7%増、都市商業銀行が9・6%増、農村商業銀行が6・3%増、民営銀行増が29・4%増、外資系銀行が6・4%増となった。

  株式制銀行の中では招商銀行の業績が目立った。コアティア1は7993億5200万元となり、6位に浮上した。

  ランク入りした民営銀行2行のうち、深圳前海微衆銀行は49位、浙江網商銀行は100位となった。外資系銀行も業績は良好で、初めて対象となった今年は7行がランク入りした。

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