中国とアフリカ、経済・貿易の互恵協力が活発に

中国とアフリカ、経済・貿易の互恵協力が活発に

新華社 | 2023-07-02 16:16:16

   6月29日、第3回中国・アフリカ経済貿易博覧会のメイン展示場、長沙国際会展中心で開かれた「中国とアフリカによる質の高い『一帯一路』共同建設成果展」。(長沙=新華社記者/陳曄華)

   【新華社長沙7月2日】第3回中国・アフリカ経済貿易博覧会が先月29日から、中国湖南省長沙市で開かれている。会期は2日までの4日間。中国がアフリカと共同で実施する「デジタルイノベーション事業」の一環として越境電子商取引(EC)の推進を図るほか、コーヒーや工芸品などアフリカ製の優れた製品を紹介するライブコマースイベントも並行して行われている。

   デジタルイノベーション事業は、中国が2021年11月に中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)閣僚級会議でアフリカ諸国と緊密に協力して実施すると発表した「9項目事業」の一つ。今回の博覧会はFOCACの枠組みの下、今年の中国とアフリカの重要な交流活動の一つとして開かれた。

   市内の総合卸売市場、高橋大市場の常設展示場では、ケニア産の色鮮やかなバラの前で多くの人が足を止めていた。アフリカから帰国したばかりという生花業者の黄梓楠(こう・しなん)さんは「主にケニアのナイバシャ湖エリアから買い付けた。色がきれいで、花もちが良い」と説明。中国とアフリカを結ぶ航空便の増加や通関の円滑化などの措置が取られたことで、現地から長沙までの所要時間が最短で1日に短縮され、ケニアの生花を新鮮なまま中国の消費者に届けられるようになったと話した。

   中国は、アフリカ産農産物の輸入手続きを簡素化する制度の確立を積極的に進めてきた。中国市場には生花だけでなく、ケニア産のアボカドやタンザニア産のゴマ、セネガル産のピーナッツ、南アフリカ産のナシなどが大量に出回り、いずれも人気を博している。

   5月には陶磁器の一大産地として知られる湖南省醴陵(れいりょう)市の磁器メーカーが生産した食器類1万5408点が南アフリカに向けて発送された。同省株洲税関の関係責任者によると、醴陵産磁器はここ数年、アフリカ向けでは主に南アフリカやチュニジア、モロッコなどに輸出されており、アフリカへの昨年の輸出額が126万ドル(1ドル=約144円)に上った。

   税関総署の統計によると、中国・アフリカ間の1~5月の貿易額は前年同期比16・4%増の8223億2千万元(1元=約20円)。中国は13年連続でアフリカ最大の貿易相手国となっている。

   中国政府アフリカ事務特別代表の劉豫錫(りゅう・よしゃく)氏は、中国・アフリカ間の昨年の貿易額が過去最高を更新したと指摘した上で、双方は活発な互恵協力を展開していると語った。(記者/陳晨、郝王楽、張玉潔、張晨光)pagebreak

6月29日、長沙国際会展中心で来場者に製品を紹介する出展者。(長沙=新華社記者/鄒予)pagebreak

   6月29日、中国・アフリカ経済貿易協力促進イノベーションモデルパーク(湖南高橋大市場)で披露されたジャンベの演奏。(長沙=新華社記者/陳沢国)

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