アフリカ産コーヒー、「お茶の国」中国で人気高まる

アフリカ産コーヒー、「お茶の国」中国で人気高まる

新華社 | 2023-06-29 21:36:53

   湖南省長沙市の総合卸売市場、高橋大市場内にあるコーヒー店。(2021年7月29日撮影、長沙=新華社記者/張玉潔)

   【新華社長沙6月29日】中国湖南省でアフリカ産コーヒーが存在感を増している。省内の自由貿易試験区ではアフリカからの直接買い付けや国内加工、ブランド育成、製品販売までを一貫することで、コストを約3割削減。総合卸売市場、高橋大市場で昨年取引されたコーヒー豆のうち約4割をアフリカ産が占めた。

   中国茶にアフリカ産コーヒーをブレンドした飲み物も若者を中心に人気を集めており、地元発祥の人気飲料チェーン「茶顔悦色」傘下のサブブランド「鴛央珈琲」ではメニューの9割以上を占める。マーケティング責任者の羅艶(ら・えん)氏は、今後もアフリカ原産のコーヒー豆と中国文化を融合させた商品の開発をしていく方針を示している。

   中国は世界で最も早くからチャノキ(茶の木)を栽培し、茶葉を生産した「お茶の国」として知られるが、ここ数年の経済成長とコーヒー文化の普及に伴い、コーヒーを飲む人が急増。市場調査会社の艾媒諮詢(iiメディアリサーチ)によると、大都市や主要な地方都市での1人当たりのコーヒー飲用杯数は2021年に年3・8杯となった。25年にはコーヒー業界の市場規模が1兆元(1円=約20円)に達するとみられる。

   21年創業の「小珈主」はアフリカ産コーヒーを売りにした長沙発のコーヒーチェーン。創業者の景建華(けい・けんか)氏によると、オンライン取引プラットフォームを通じてアフリカのコーヒー農園から直接買い付けて取引を簡素化し、コスト削減につなげている。最近のアフリカ産コーヒーブームを追い風に、店舗数を50店近くまで増やしている。(記者/阮周囲、張玉潔、張晨光)pagebreak

   湖南省長沙市の「鴛央珈琲」。(2022年8月10日撮影、長沙=新華社配信)pagebreak

   湖南省長沙市の「鴛央珈琲」でコーヒーを入れる店員。(2023年5月25日撮影、長沙=新華社配信)pagebreak

   湖南省長沙市の「鴛央珈琲」。(2023年3月撮影、長沙=新華社配信)

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