野菜市場に子ども用読書コーナーが登場 上海市

野菜市場に子ども用読書コーナーが登場 上海市

新華社 | 2023-06-05 14:19:25

   上海市虹口区の奎照路野菜市場で、一番のお気に入りの絵本を見せる衷欣怡ちゃん。(4月20日撮影、上海=新華社記者/劉穎)

   【新華社上海6月5日】中国上海市虹口区の奎照路(けいしょうろ)野菜市場の一角には、子ども向けの書籍などをそろえた読書コーナーがある。幼稚園の年長組の衷欣怡(ちゅう・きんい)ちゃん(6)は普段、主に幼稚園の先生から読み書きを教わり、ここで本を読むのが日課となっている。

  欣怡ちゃんの両親は江西省出身、上海市で果物販売業を20年以上営んでいる。同市虹口区の野菜市場のリニューアルに伴い、地元の奎照路野菜市場にも青果売り場を出店した。

  欣怡ちゃんの母親は「幼稚園が終わった後、何かの習い事に通わせることはまだできないけれど、幸い市場には読書コーナーがある。数百冊の本や雑誌があり定期的に更新もされるので、子どもにとっても新しい世界が開ける」と話す。

  同区図書館と上海多閲公益文化発展センターが協力して実施する「虹口野菜市場読書コーナー」プロジェクトは2010年の上海万博の際にスタートした。今では地元の野菜市場10カ所以上に設置され、多くの業者に喜ばれている。

  市場で働き生活する家庭からの多様なニーズに応え、「移動式」の児童用書架も登場した。子どもの身長に合わせたキャスター付きの半透明の収納ボックスを使い、中には絵本や漫画、児童用の読み物などがぎっしりと入っている。欣怡ちゃん一家のような家庭に非常に人気がある。

  奎照路野菜市場の責任者、宋佃山(そう・でんざん)氏は「子どもは読書コーナーで本を読むこともできるし、売り場の家族のそばで読むこともでき、とても便利で心配もない」と紹介した。

  上海多閲公益文化発展センターの責任者、周洋(しゅう・よう)氏は、子どもに合う本を届け、彼らの成長にしっかりと寄り添いたいと話している。(記者/許暁青、劉穎)pagebreak

   上海市虹口区の奎照路野菜市場にある読書コーナーで本を読む衷欣怡ちゃん。(4月20日撮影、上海=新華社記者/劉穎)pagebreak

   上海市虹口区の奎照路野菜市場で、母親が売り場で働いているそばで本を読む衷欣怡ちゃん。(4月20日撮影、上海=新華社記者/劉穎)pagebreak

   上海市虹口区の奎照路野菜市場に設置された児童用の読み物などがぎっしりと入っている収納ボックス。(4月20日撮影、上海=新華社記者/劉穎)pagebreak

   上海市虹口区の奎照路野菜市場で、母親の売り場のそばで本を読む衷欣怡ちゃん。(4月20日撮影、上海=新華社記者/劉穎)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。