仏難病少女、パンダの故郷・成都に 夢かなえた中仏愛のリレー

仏難病少女、パンダの故郷・成都に 夢かなえた中仏愛のリレー

新華社 | 2023-05-26 13:30:24

   20日、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地でパンダを見るニノン・ベルネさん。(成都=新華社記者/張超群)

   【新華社成都5月26日】フランス人の少女ニノン・ベルネさん(10)は希少疾患、嚢胞(のうほう)性線維症を患っているため、同世代の子どものように自由に遊べないが「ジャイアントパンダの故郷に行ってみたい」という夢があった。これを知った中国、フランス両国の団体や慈善家の協力の下、ニノンさんの夢がついに実現した。

  「パンダファン」のニノンさんは、フランスで初めて生まれたパンダ「円夢(ユエンモン)」を中部サンテニャンシュルシェールのボーバル動物園まで見に行ったことがある。円夢の双子の妹の命名式にも駆け付けた。双子に付けられた「歓黎黎(ホアンリリ)」と「円嘟嘟(ユエンドゥドゥ)」という名前は今でもはっきりと覚えている。

  ニノンさんは生まれてすぐに嚢胞性線維症と診断された。遺伝子性の疾患で、主に消化器系と呼吸器系に影響を及ぼし、場合によっては命の危険もある。幼い頃から病気と闘いながらもチャリティー活動に積極的に参加。希少疾患に対する社会の関心を高めたいと、フランスで嚢胞性線維症の「広報大使」にも就任した。

  パンダが大好きなニノンさんの部屋は、パンダのぬいぐるみで埋め尽くされている。パンダの故郷を訪ねるという最大の夢をかなえてあげたいと、フランス、中国両国の各界が力を合わせ、成都への旅を実現させた。

  ニノンさんの両親は、今回がニノンさんにとって初めての長旅で、中国への訪問は視野を広げる良いきっかけになると話した。中国人の親切なもてなしや美しい自然環境など「全てが忘れられない」という。

  四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を訪れたニノンさんは、その時の写真をインターネット上に公開。中国への旅という夢をかなえたニノンさんに多くの「いいね」が寄せられた。

  ニノンさんによると、パンダ好きの仲間が周りに大勢おり、学校でもスピーチなどでパンダの知識を広めてきた。フランスに帰ったらクラスメートや友人、チャリティー団体に写真を見せながら、中国での体験をたくさん話したいと語った。pagebreak

   20日、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地でパンダを見るニノン・ベルネさん。(成都=新華社記者/張超群)pagebreak

   20日、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の前で記念撮影するニノン・ベルネさんと両親。(成都=新華社記者/張超群)

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