習近平主席のロシア訪問、世界により多くの安定性を注入

習近平主席のロシア訪問、世界により多くの安定性を注入

新華社 | 2023-03-19 09:29:02

   ロシアのモスクワ動物園でジャイアントパンダの「如意(ルーイー)」を撮影する来園者。(2022年7月31日撮影、モスクワ=新華社記者/白雪騏)

   【新華社北京3月19日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席はロシアのプーチン大統領の招きに応じ、20~22日の日程で同国を公式訪問する。

   今回の訪問は、習近平氏にとって国家主席再選後の最初の外遊であり、友情の旅、協力の旅、平和の旅となる。中ロの新時代の全面的戦略協力パートナーシップに方向性を示し、青写真を描き、双方の全面的戦略協力と各分野の実務協力を引き続き深化させる。平和と安全、発展と繁栄を守り、手を携えて人類運命共同体を構築するため、強力な原動力を注入する。

   習近平氏は3年ぶりのロシア訪問で、プーチン大統領と2国間関係や共に関心を寄せる重要な国際・地域問題について深く意見交換する。両国の戦略協力と実務協力を促進し、2国間関係の発展に新たな原動力を注入する。今回は習近平氏が国家主席に就任して以降、9回目の訪ロでもある。中ロの最高指導者は、この10年で40回の会談を行い、両国元首の政治往来を常に高いレベル、高い頻度、高い質に保ってきた。

   百年来の変局と世紀の感染症に直面する中、習近平主席とプーチン大統領はさまざまな方法で緊密な意思疎通を続けてきた。「同盟せず、対抗せず、第三国を対象とせず」を基盤とする中ロ関係は、世界のいかなる国に対しても脅威とならず、またいかなる第三国の妨害、挑発も受けない。

   中ロ国境に初めて建設された川をまたぐ道路橋の中ロ双方の接合部。中国の黒竜江省黒河市とロシアのアムール州ブラゴベシチェンスクを結ぶ。(2019年12月2日撮影、ハルビン=新華社記者/王建威)

   世界は現在、再び歴史の十字路に立っている。冷戦思考を復活させて分断と対立、ブロック対抗をあおるのか、人類共通の福祉を起点に平等と相互尊重、ウィンウィン協力を実践するのか。この二つの選択肢は、大国の政治家の知恵、人類の理性に対する試練となる。事実が繰り返し証明するように、封じ込めや抑圧が人心を得ることはなく、制裁と干渉は必ず失敗する。

   中ロは国連安保理の常任理事国、20カ国・地域グループ(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)など世界的、地域的組織の重要メンバーであり、大国としてのけん引的役割を果たし、世界の多極化と国際関係の民主化に原動力を添え、世界の戦略的バランスと安定を保障している。朝鮮半島やアフガニスタン情勢、イラン核問題などの世界的、地域的な問題で中ロ両国の立場は一致しており、緊密に協力している。

   世界では現在、ウクライナ危機が依然注目を集めている。危機がエスカレートして1年が過ぎたが、中国は客観的で公正な立場を堅持している。積極的に和平を促し、国際社会の協力形成を進め、ウクライナ危機の平和解決に向け建設的な役割を果たしている。今年2月に発表した「ウクライナ危機の政治解決における中国の立場」では、危機解決に向けた全面的、総合的、実行可能なプランを提案し、当事国を含む国際社会から幅広い共感を得た。同月には「グローバル安全保障イニシアチブ概念文書」も発表し、世界の安全保障の難題解決に向け、より系統的な構想、より実行可能な措置を提供した。

   16日、北京市平谷区の馬坊駅を出発する北京-モスクワ「中欧班列」の列車。(北京=新華社記者/任超)

   10年間共にした歩みが止まることはない。中国は引き続きロシアと共に時代の流れに従い、団結により分断を回避し、協力により対抗に取って代わり、人類の平和と発展という進歩的事業の推進に向け、新たな、より大きな貢献をしていく。

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