【新華社北京1月11日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は10日の定例記者会見で、少数の国が中国に対し差別的な入国制限措置を取っていることについて、中国は断固反対し、対等な措置を取ると述べた。
汪氏は、中国が訪中する日本人へのビザ発給を一時的に停止する発表をしたと報道されたことについてコメントを求められ、次のように述べた。
中国が新型コロナウイルス感染症対策の「乙類乙管」への緩和に関する全体計画や内外の人的往来に関する暫定措置を打ち出してから、多くの国が歓迎の意を表明した。一方で、少数の国は中国からの渡航者に対する入国制限措置を発表した。中国はこれに対し、最大限の誠意と、事実に基づき真実を求める姿勢で関係国と十分な意思疎通を行い、中国における感染防止対策の最適化・調整に関する科学的根拠や合理性、現在の国内の感染状況を詳細に説明してきた。
しかし、遺憾なことに、少数の国は科学的な事実や自国の感染状況を考慮せず、中国に対してかたくなに差別的な入国制限措置を取っている。中国はこれに対し断固として反対し、対等な措置を取る。
中国は関係国に対し、事実に基づき、科学的に適切な感染防止策を定めること、機会に乗じた政治的操作や差別的な対応を行うべきではないこと、国家間の正常な人的往来や交流・協力に影響を与えるべきではないことを改めて呼び掛ける。