中国初の大型シェールガス田、新たに二つの記録を更新　重慶市

  涪陵シェールガス田の坑井掘削現場。（資料写真、重慶＝新華社配信）

　【新華社重慶１月２日】中国国有石油大手、中国石油化工集団（中国石化、シノペックグループ）はこのほど、同社の涪陵（ふりょう）シェールガス田のガス井「焦頁１２号」プラットフォームの坑井１８基が全て完成し、うち１６基が生産に投入されて回収率は４４・３％に達し、中国のシェールガス開発プラットフォームにおける最多坑井数および坑井群の最高回収率という二つの記録を打ち立てたと発表した。同シェールガス田は中国で初めて商業開発に入った大型シェールガス田で、このほど探査・開発１０周年を迎えた。

　重慶市涪陵区に位置する同シェールガス田は、２０１２年１２月に着工、１４年３月に商業開発に入り、中国のシェールガス探査における大きな飛躍を成し遂げた。四川省の天然ガスを東部地域に送る「川気東送」パイプラインの重要な供給元の一つとして、長江経済ベルト沿線７０以上の都市にグリーン（環境配慮型）でクリーンなエネルギーを送っている。