地元出身の賢人、蘇頌と朱子の精神に触れる文化祭開催　福建省アモイ

１０日、第１１回アモイ（同安）蘇頌国際文化節および第７回アモイ（同安）朱子国際文化節の開幕式。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

  【新華社アモイ１２月１５日】中国福建省アモイ市で１０日、第１１回アモイ（同安）蘇頌国際文化節（祭）および第７回アモイ（同安）朱子国際文化節（祭）が開幕した。専門家や学者、来賓代表２００人余りが会場とオンラインを組み合わせた形で、蘇頌と朱子（朱熹）をめぐり深く交流した。
  蘇頌と朱子は同安の歴史上、偉大な文化的賢人として知られる。蘇頌は北宋時代の才知に長けた宰相で、天文学や機械、薬学、外交、文学等の面で優れた功績を残した。設計、製作した「水運儀象台」は「世界最初の時計」と称されている。朱子は南宋の著名な理学家で、閩学（朱子学）を代表する人物。同安に赴任し人材育成を行い、当時の同安を「文化の繁栄地」として世に知らしめた。
  アモイ市同安区は長年にわたり、蘇頌と朱子に関する歴史と文化を深く掘り下げてきた。当時の精神を発揚し、蘇頌国際文化節と国際朱子文化節という二大ブランドを打ち立てた。同安は今年この二大文化節を合同で開催し、研究発表、フォーラム、文化商品の三つの主要なセクションを構築することで、同安の特色ある歴史的文化資源を結び、古代と現代をつなぎ合わせた。
  同安区委員会常務委員で宣伝部長の林生海氏は、同安の「古」とアモイの「新」を有機的に融合し、具体的な取り組みを通して文化交流の新たな展望に力を注ぎ、千年の古都の文化に新しい章を紡ぎ続けることで、同安の優れた伝統文化の創造的転換と革新的発展、普及を推進していくと述べた。
  文化節は中国共産党アモイ市委員会宣伝部、アモイ市社会科学界連合会の指導の下、同安区党委員会宣伝部、同安区社会科学界連合会が主催した。（劉黙涵）

１０日、開幕式で同安文庫の除幕式を行う主催者。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

１０日、開幕式で閩台民俗文化展示館の除幕式を行う主催者。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

１０日、開幕式で海峡両岸家風家譜研究センターのプレート除幕を行う関係者。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

１０日、開幕式で発表された新刊「咱厝的郷音 咱厝的腔調（わが村の音、わが村の音色）」。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

１０日、開幕式で同安蘇頌本草園基地にプレートを授与する主催者。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）

１０日、開幕式で朱子家訓を朗読する子どもたち。（アモイ＝新華社記者／劉黙涵）