中国共産党第19期中央委員会第7回全体会議コミュニケ

中国共産党第19期中央委員会第7回全体会議コミュニケ

新華社 | 2022-10-13 08:48:28

 会議で重要演説を行う習近平(しゅう・きんぺい)中国共産党中央委員会総書記。(北京=新華社記者/鞠鵬)

   【新華社北京10月13日】中国共産党第19期中央委員会第7回全体会議(7中全会)で採択されたコミュニケの全文は次の通り。

   中国共産党第19期中央委員会第7回全体会議は2022年10月9~12日北京で開催された。

   全会には中央委員199人、中央委員候補159人が出席した。中央紀律検査委員会委員と関係責任者が列席した。

   全会は中央政治局が主宰した。習近平(しゅう・きんぺい)中国共産党中央委員会総書記が重要演説を行った。

   全会は、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)を2022年10月16日から北京で開くことを決定した。

   全会は、習近平氏が中央政治局の委託を受けて行った活動報告を聴取、討議した。また党の第19期中央委員会から第20回党大会への報告を討議、採択し、党の第19期中央紀律検査委員会から第20回党大会への活動報告を討議、採択し、「中国共産党規約(改正案)」を討議、採択し、この三つの文書を第20回党大会に審査と審議のために提出することを決定した。習近平氏が党の第19期中央委員会から第20回党大会への報告の討論稿について全会に説明し、王滬寧(おう・こねい)氏が「中国共産党規約(改正案)」の討論稿について全会に説明した。

   全会は党の第19期中央委員会第6回全体会議(第19期6中全会、2021年11月)以降の中央政治局の活動を十分評価し、一致して次のように確認した。この1年、複雑で厳しい国際環境と困難で重い国内の改革・発展・安定の任務を前にして、中央政治局は習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を全面的に貫き、全党・全軍・全国各民族人民を団結させ引っ張り、偉大な建党精神を広く発揚し、安定の中で前進を求める活動の総基調を堅持し、新型コロナウイルス感染症を防止し、経済を安定させ、健全な発展を図るという要求を徹底させた。感染症対策と経済・社会の発展を統一的に計画し、発展と安全保障を一体的にとらえ、少しも気を緩めず常態的な感染症予防・抑制に力を入れ、質の高い発展を推し進め、改革開放を深化させ、全過程人民民主を発展させ、宣伝思想文化活動を強化し、民生の保障と改善を際立たせ、エコ文明建設を推進し、国防と軍隊の近代化の歩調を速めた。中国の特色ある大国外交を積極的に繰り広げ、全面的な厳しい党内統治を推し進め、北京冬季オリンピック・パラリンピック大会を成功させ、香港の祖国復帰25周年を盛大に祝い、分裂と干渉に反対する重大な闘争を断固として繰り広げ、ウクライナ危機がもたらしたリスク・課題に適切に対応し、落ち着いた健全な経済環境、穏やかで安らかな社会環境、クリーンで正しい気風の政治環境の維持に力を入れた。党と国家の諸事業で新たな重大成果が得られるよう後押しし、第20回党大会開催のための良好な条件を整えた。

   全会は第19回党大会(2017年10月)以降の5年間の活動を総括し、一致して次のように確認した。第19回党大会以降の5年間はきわめて尋常でなく、きわめて平凡でない5年間だった。この5年間、習近平同志を核心とする党中央は中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、第19回党大会と党の第19期中央委員会の各回全体会議の精神を全面的に貫き、マルクス・レーニン主義、毛沢東(もう・たくとう)思想、鄧小平(とう・しょうへい)理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を堅持し、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を全面的に貫き、全党・全軍・全国各民族人民を団結させ引っ張り、偉大な闘争、偉大なプロジェクト、偉大な事業、偉大な夢を全面的に統括し、「五位一体」(経済建設、政治建設、文化建設、社会建設、エコ文明建設を一体的に進めること)の全体配置を統一的に推進し、「四つの全面的」(現代的社会主義国家の全面的建設、改革の全面的深化、全面的な法に基づく国家統治、全面的な厳しい党管理)の戦略配置を調整、推進し、感染症対策と経済・社会の発展を統一的に計画し、発展と安全保障を一体的にとらえ、安定の中で前進を求める活動の総基調を堅持し、小康(ややゆとりのある)社会全面完成のプロセスを全力で推進し、新発展理念を完全、正確、全面的に徹底し、質の高い発展を図ることに力を入れ、新たな発展の枠組みを主動的に構築し、改革を迅速かつ着実に推進し、全過程人民民主を手堅く推進し、法に基づく国家統治を全面的に推進し、社会主義先進文化を積極的に発展させ、民生の保障と改善を際立たせ、力を集中して貧困脱却の堅塁攻略戦を実施し、エコ文明建設を力強く推進し、国家安全保障を断固守り、重大リスクを防止、解消し、社会の大局安定を維持し、大きな度合いで国防・軍隊の近代化建設を推進し、中国の特色ある大国外交を全方位で繰り広げ、党建設の新たな偉大なプロジェクトを全面的に推進してきた。貧困脱却堅塁攻略戦に予定通り打ち勝ち、小康社会全面完成の歴史的任務を達成し、第一の百年の奮闘目標(中国共産党創立100年までの小康社会完成)を実現させ、近代的社会主義国家の全面的建設という新たな征途に踏み出し、第二の百年の奮闘目標(新中国成立100年までの近代的社会主義強国実現)に向けてまい進している。中国共産党創立100周年、中華人民共和国成立70周年を盛大に祝い、第三の歴史決議を制定し、全党で党史学習教育を行い、全党に偉大な建党精神を学習、実践するよう呼び掛けた。人民至上、生命至上を堅持し、新型コロナウイルス感染症に立ち向かう人民戦争、総合戦、阻止戦を進め、人民の生命の安全と身体の健康を最大限保護した。憲法と基本法に従って特別行政区に対する全面的な管轄統治権を効果的に実施し、「愛国者による香港統治」の原則を実行に移し、香港情勢は混乱から統治への重大な転換が実現された。「一つの中国」原則と「92共通認識(コンセンサス)」を堅持し、国家主権と領土保全を守り、「台湾独立」に反対するわれわれの堅固な決意と強大な能力を示した。国家利益を重んじ、国内政治を優先させることを堅持し、戦略的不動心を保ち、闘争精神を発揚し、闘争の中で国家の尊厳と核心的利益を守り、わが国の発展と安全保障の主動権をしっかりと掌握した。この5年間、習近平同志を核心とする党中央は時勢を見極め、正しい道を守りつつ革新を図り、勇敢に闘争し、巧みに闘争し、全党・全軍・全国各民族人民を団結させ引っ張って、厳しく複雑な国際情勢および次から次へとやって来る巨大なリスク・課題に効果的に対応し、発奮して意気込む精神で新時代の中国の特色ある社会主義を絶えず前に推し進め、長い間解決されなかった多くの難題を攻略し、長い将来に関わる多くの重大・重要事を成し遂げ、党と国家の事業で世界的に注目される重大な成果が得られるよう後押しした。

   全会は次のように強調した。第19回党大会からこの5年間の党と国家の事業の重大成果は、習近平同志を核心とする党中央の確固な指導の下、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想の導きの下、全党・全国各民族人民が団結奮闘して得たものである。党が習近平同志の党中央の核心、全党の核心としての地位を確立し、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想の指導的地位を確立したことは、全党・全軍・全国各民族人民の共通の願いを反映しており、新時代の党と国家の事業の発展にとって、中華民族の偉大な復興の歴史的プロセスの推進にとって決定的意義がある。全党はこの「二つの確立」の決定的意義を深く理解し、「四つの意識」(政治意識、大局意識、核心意識、一致意識)を高め、「四つの自信」(中国の特色ある社会主義の道への自信、理論への自信、制度への自信、文化への自信)を固め、「二つの擁護」(習近平総書記の党中央と全党の核心としての地位の擁護、党中央の権威と集中統一指導の擁護)を成し遂げ、習近平同志を核心とする党中央の周りに一段と緊密に団結し、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を全面的に貫徹し、意気盛んに発奮し、勇躍して前に進み、近代的社会主義国家の全面的建設のため、中華民族の偉大な復興の全面的推進のために団結・奮闘しなければならない。

   全会は党の第19期中央紀律検査委員会の活動を総括した。一致して次のように確認した。習近平同志を核心とする党中央の確固な指導の下、各級紀律検査委員会は党規約で付与された職責を忠実に果たし、党の自己革命戦略手配と全面的な厳しい党内統治の戦略方針を断固貫徹し、中央8項目規定の精神をたゆまず実行に移し、政治紀律と政治規則を厳格にし、党中央の権威と集中統一指導を断固守り、政治監督を強化し、政治巡視を深め、全面的な厳しい党内統治の政治責任の実行を推し進め、大衆の身辺の不正の気風と腐敗問題を取り締まり、「不敢腐、不能腐、不想腐(結果を恐れて腐敗に手を染めず、腐敗したくてもできず、腐敗しようと思わない)」を一体的に推進し、反腐敗闘争で圧倒的な勝利を収めるよう後押しするとともにそれを全面的に強固にし、党と国家の監督システムを整備し、紀律検査・監察体制改革を深め、規範化・法治化・正規化のレベルを高め、忠実かつクリーンに取り組む紀律検査・監察陣を築き、紀律検査・監察活動の質の高い発展で新たな成果を収めた。

   全会は党規約の規定に従い、中央委員会委員候補の馬国強(ば・こくきょう)、王寧(おう・ねい)、王偉中(おう・いちゅう)3氏を中央委員会委員に補充することを決定した。

   全会は、傅政華(ふ・せいか)、沈徳咏(しん・とくえい)、李佳(り・か)、張敬華(ちょう・けいか)の重大紀律・法律違反問題に関する中国共産党中央紀律検査委員会の審査報告を審議、採択し、中央政治局が先に行った傅政華、沈徳咏、張敬華に対する党籍はく奪処分と李佳に対する党内職務解任処分を確認した。

   全会は当面の情勢と任務を分析し、新時代、新征途における中国の特色ある社会主義の堅持・発展、近代的社会主義国家の全面的建設に関する若干の重大問題について踏み込んだ討議を行い、第20回党大会開催のための十分な準備を行った。

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 中国共産党第19期7中全会の会場。(北京=新華社記者/燕雁)pagebreak

 議長団席に座る習近平(しゅう・きんぺい)、李克強(り・こくきょう)、栗戦書(りつ・せんしょ)、汪洋(おう・よう)、王滬寧(おう・こねい)、趙楽際(ちょう・らくさい)、韓正(かん・せい)各氏。(北京=新華社記者/謝環馳)pagebreak

 議長団席に座る習近平(しゅう・きんぺい)、李克強(り・こくきょう)、栗戦書(りつ・せんしょ)、汪洋(おう・よう)、王滬寧(おう・こねい)、趙楽際(ちょう・らくさい)、韓正(かん・せい)各氏。(北京=新華社記者/謝環馳)pagebreak

 中国共産党第19期7中全会の会場。(北京=新華社記者/丁海濤)

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