【新華社ニューヨーク10月6日】中国の戴兵(たい・へい)国連常駐副代表は3日に開かれた第77回国連総会第5委員会(行財政問題)の開会式で、国連分担金について、実際の行動で約束を果たし、国連の活動を支えるため、加盟国、特に分担金の多い国に速やかに全額を納めるよう呼び掛けた。戴氏の発言要旨は次の通り。
財政は、国連のガバナンスの土台で重要な柱でもあり、国連の役割を維持するには全加盟国が責任ある態度で各自の果たすべき義務を履行する必要がある。国連の財政は、依然として心配な状況にある。多くの加盟国が繰り返し呼び掛け、事務総長が加盟国に何度も書簡を送って懸念を表明しているにもかかわらず、分担金の多い一部の国が今なお長期滞納を続け、国連の流動性危機の主因を作り出している。中国は国連に対するさまざまな財政的義務を一貫して積極的に果たしており、今年の分担金も既に完納している。
今回の第5委員会の定例会議では、複数の重要議題を審議する予定だ。中国は幅広い協議の堅持と協力・ウィンウィンの追求を各国に呼び掛ける。計画策定では加盟国の主導的地位を常に堅持し、加盟国の利益と合理的な要求を十分に反映させる必要がある。予算策定では合理的規模の維持、発展分野の資源の優先確保、全面的な予算実績管理の継続的強化、適切な経費削減に取り組み、全額を適正に管理・使用するとともに、財政規律を引き締め、既存の問題を速やかに処理する必要がある。各機関や部門は中核機能を集中させ、不要な拡張や役割の重複を避けることで、効率への影響を防ぎ、無駄遣いをなくさなければならない。
中国はこれまで通り、建設的な姿勢で会議の各討議や意見交換に参加し、議長の業務を支え、各国と共に所定の議事日程に従って会議を進め、所期の目標を達成させたい。