ブラジルのハイテクパーク、中国企業の進出に期待

ブラジルのハイテクパーク、中国企業の進出に期待

新華社 | 2022-08-17 09:33:01 | 編集: 楊珏

   【新華社レシフェ8月17日】ブラジル第5の都市レシフェは同国北東部の港湾都市で、500年以上の歴史を持ち、対外交流の窓口としての役割を古くから担ってきた。港湾エリアには現在、ブラジル最大のハイテクパークであるポルトデジタルがつくられ、歴史ある都市の新たな発展を後押しするとともに、中国企業の早期進出にも期待が集まっている。

   ポルトデジタルは2000年に建設され、新技術の一般化に伴い、拡大の一途をたどってきた。責任者を務めるピエール・ルセナ氏によると、すでに国内外のハイテク企業350社余りが進出し、産業インキュベーションパークや科学研究機関も多く設立され、従業員は約1万5千人に上る。

   科学技術製品の消費はすでに人々の生活に入り込んでいる。中国では顔認証システムがセキュリティーに広く利用され、ソーラーパネルも日常的に使われる製品になっている。ルセナ氏は、これらの分野の中国企業が同パークに進出することに期待を示した。

   ルセナ氏によると、中国の技術はブラジル国民に認められているが、ポルトデジタルに進出した中国企業はまだ1社もない。同氏は「中国企業が進出し、われわれの科学技術製品と中国の進んだ技術が結びつき、ハイテクパークの国際化が進むよう強く望んでいる」と語った。

   ポルトデジタルプロジェクトはブラジルの政府、企業、学術界の3者によるハイテクパークで、情報通信やイノベーション、漫画・アニメなどの技術発展を共同で促進するとともに、レシフェの旧市街地改造プロジェクトにも積極的に参加しており、同国の革新企業振興協会アンプロテック(Anprotec)により、ブラジルで最も優れたハイテクパークにも複数回選ばれている。

   ルセナ氏はまた、「ポルトデジタルで11月にテクノロジーカーニバルが開かれ、科学技術イノベーションフォーラムや漫画・アニメをテーマとしたイベント・公演を行い、人々にデジタル化を体験してもらう」と述べ、中国企業の参加に期待を示した。

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