【新華社香港５月２９日】中国香港特別行政区政府統計処が２７日発表したデータによると、今年４月の香港のモノ貿易額は輸出額が前年同月比２４・４％増の３８４９億香港ドル（１香港ドル＝約１４円）、輸入額が２５・２％増の４１６７億香港ドルだった。いずれも３月（輸出額２６・４％増、輸入額２１・７％増）に続き、大幅増となった。

   香港特区政府報道官によると、４月はモノ輸出が前年同期比で大きく伸び、複数の主要市場への輸出が明らかな上昇を示した。１～４月のモノ貿易総額は２０１８年同期を大幅に上回ったが、これは外需が大幅増に転じ、貿易活動が活発になったことを反映している。

   香港のエコノミストでシルクロード智谷研究院院長の梁海明（りょう・かいめい）氏は、４月の輸出額と輸入額の伸びがいずれも２０％を超えた背景として、内地の輸出入が好調を続け、香港の貿易中継港としての役割をけん引したことと、世界の主要国における新型コロナウイルスワクチン接種の実施が経済回復と輸出需要を後押しし、香港の輸出増に寄与したことを挙げた。

   報道官は今後の見通しについて、世界経済の持続的回復が短期的に香港の輸出を支えるとの認識を示した。

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