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中英両国の古生物学者、1億年前の昆虫の糞石を発見
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2021-04-15 16:40:31 | 新華社 | 編集: 张一

   【新華社南京4月15日】中国科学院南京地質古生物研究所は14日、中国と英国の古生物学者がミャンマーで見つかった約1億年前の琥珀からこのほど、大量の花粉で構成された二つの昆虫の糞石(糞の化石)を発見したと明らかにした。糞石の近くからは花粉がついた昆虫の化石も見つかり、昆虫による被子植物の受粉が約1億年前に始まっていたことを示す証拠となった。

   今回の研究を主導した同研究所の蔡晨陽(さい・しんよう)研究員によると、琥珀から昆虫とその糞が見つかるのは非常に珍しく、今回も2万5千個以上の琥珀の中からこの琥珀を発見したという。

   琥珀に閉じ込められていた古代の昆虫は、花粉を食物とする現代の昆虫と姿がよく似ており、昆虫の周りや糞から見つかった花粉は、キク科やバラ科の植物の花粉に似ているという。これらの特徴は、このヒゲボソケシキスイ科の甲虫が約1億年前に高等被子植物の送粉を行い、その習性が現在まで続いていることを説明している。

   関連する研究成果は、4月に刊行された植物学雑誌「Nature Plants」に掲載された。(記者/王珏玢)

 

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新華網日本語

中英両国の古生物学者、1億年前の昆虫の糞石を発見

新華網日本語 2021-04-15 16:40:31

   【新華社南京4月15日】中国科学院南京地質古生物研究所は14日、中国と英国の古生物学者がミャンマーで見つかった約1億年前の琥珀からこのほど、大量の花粉で構成された二つの昆虫の糞石(糞の化石)を発見したと明らかにした。糞石の近くからは花粉がついた昆虫の化石も見つかり、昆虫による被子植物の受粉が約1億年前に始まっていたことを示す証拠となった。

   今回の研究を主導した同研究所の蔡晨陽(さい・しんよう)研究員によると、琥珀から昆虫とその糞が見つかるのは非常に珍しく、今回も2万5千個以上の琥珀の中からこの琥珀を発見したという。

   琥珀に閉じ込められていた古代の昆虫は、花粉を食物とする現代の昆虫と姿がよく似ており、昆虫の周りや糞から見つかった花粉は、キク科やバラ科の植物の花粉に似ているという。これらの特徴は、このヒゲボソケシキスイ科の甲虫が約1億年前に高等被子植物の送粉を行い、その習性が現在まで続いていることを説明している。

   関連する研究成果は、4月に刊行された植物学雑誌「Nature Plants」に掲載された。(記者/王珏玢)

 

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