【新華社ロンドン７月２６日】英医学誌「ランセット」は最新号の社説で、新型コロナウイルス感染症に対処するには各国の開かれた協力が必要で、中国が既に自国の感染状況をほぼ抑え込んでおり、他国もその成功体験から学ぶことができると訴えた。
社説は、中国の新型コロナウイルス対策が、研究と公衆衛生に対する国の能力の重要性を体現していると指摘。中国の感染対策経験が、研究所と医療従事者の能力を高めるために、国の公衆衛生研究システムに投資することがいかに重要かを示しており、これは各国が公衆衛生上の突発的事態や国際的な公衆衛生上の緊急事態に迅速かつ効果的に対応するための基礎になると論じた。
社説ではその一例として、感染出現後間もなく中国の科学者がウイルスを特定し、ゲノム配列データを国際社会と共有したことや、１月末までに中国の医師が新型コロナ感染症患者の臨床的特徴やヒトからヒトへの感染、ゲノムの特徴、疫学的特徴を明らかにし、「ランセット」に研究論文を発表し、世界に向けて新型コロナウイルスの脅威について警鐘を鳴らしたこと、中国が新型コロナウイルスのワクチン開発もリードし、関連する初期の試験結果が５月と７月に同誌に掲載されたことなどを挙げた。
社説はまた、感染予防・抑制措置を迅速かつ効果的に実施するためには、幅広いコミュニティーの参加が必要だと指摘。「中国の感染対策経験は、コミュニティーの団結の重要性とそこから得られる成果も示している」と述べた。
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