【新華社蘭州5月9日】新型コロナウイルスの影響で3カ月以上閉鎖していた中国の世界文化遺産、甘粛省敦煌市の莫高窟(ばっこうくつ)が10日から観光客の受け入れを再開する。
敦煌研究院によると、新型コロナの感染状況が落ち着いていることから、一般開放の再開を決めた。1日当たりの入場者数を最大可能人数の3割以下に抑えるため、入場券の販売は1日1800枚に限定する。旅行会社の団体予約も受け付けない。医療従事者は身分証明を提示すれば年内いっぱい無料で見学できる。
開放されるのは洞窟のみで、デジタル展示センターや敦煌蔵経洞陳列館などは引き続き閉鎖する。国か甘粛省が発行する「健康コード」を取得後10日以内に入場券を予約する必要がある。入場の際は入り口で「健康コード」の提示や体温検査が求められる。10人1組に分けられ、1回当たり八つの洞窟を回る。
莫高窟を一時的に閉鎖した後も、敦煌研究院はライブ配信やミニプログラム「雲游敦煌」などを通じて、敦煌文化をオンラインで配信し続けた。「雲游敦煌」の閲覧人数は延べ1200万人を超えた。10日の再開後も、オンライン専門家講座などのコンテンツは配信を続ける。
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