【新華社パリ12月5日】経済協力開発機構(OECD)は3日、世界79カ国・地域の15歳約60万人の生徒を対象に行った「読解力」「数学」「科学」の学力調査報告書「2018年国際学習到達度評価(PISA2018)」を発表した。中国内地の生徒がトップを占め、シンガポール、中国マカオ、中国香港が続いた。
これはOECDが2018年に実施したPISAの結果で、中国の北京市や上海市、江蘇省、浙江省の生徒代表が中国内地を代表して調査に参加した。報告書によると読解力、数学、科学の評価で、中国内地の生徒の得点は他の国や地域を上回った。
PISA2018によると、デジタル技術は、生徒の課外活動を大きく変化させた。2009年の結果と比べると読書習慣のある生徒の割合が下がり、インターネットの利用に以前より多くの時間が費やされている。読解力では女子が男子を上回り、男子は数学では女子を上回ったが科学では女子に及ばなかった。
PISA2018は、オーストラリア、カナダ、デンマークなど11カ国・地域では教育の機会均等が重視され、生徒の成長にとってよい影響を及ぼしているとの見方を示した。それと比較すると、多くの国や地域は依然として教師不足や施設不備などの課題を抱えているとも指摘している。
PISAはフランス・パリに本部を置くOECDが2000年から3年に1度実施している調査で、基礎教育を受ける生徒の数学や読解力、科学の能力を評価する。
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