中国の李克強国務院総理は3日午前、タイの首都バンコクで第22回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議(10+1)に出席した。写真は会議で記念撮影に応じる各国の指導者。(バンコク=新華社記者/翟健嵐)
【新華社バンコク11月4日】中国の李克強(り・こくきょう)国務院総理は3日午前、タイの首都バンコクで第22回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議(10+1)に出席した。
李克強氏は会議で、中国はASEANと一貫して相互に尊重し合い、平等に対応しており、対話と協議を通じて紛争を適切に解決し、地域の平和と安定を守っていると指摘。中国とASEAN諸国は共に多国間主義と自由貿易を守り、手を携えてリスクを防ぎ、共同発展を実現させる必要があると述べた。また、①東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の早期妥結による東アジアの経済統合への確実な基礎固め ②中国・ASEAN自由貿易区の改訂議定書の確実な実行による貿易投資での自由化と円滑化の促進 ③戦略的相互信頼の強化による地域の平和と安定擁護 ④「南中国海における関係国の行動宣言(DOC)」諸原則の順守による「南中国海行動規範(COC)」協議の積極的推進-の四つの提案を行った。
また、「一帯一路」共同建設の構想をASEAN全体および各国の発展戦略と結び付けたいと表明。既存の経済回廊輸送ルートの建設推進を加速させ、インフラの相互接続提携を強化し、東ASEAN成長地区の建設を支援していく意向を示した。
会議に出席したASEAN諸国の指導者は、「一帯一路」共同建設への積極的な参加を表明。各分野の協力を広げ、多国間主義と自由貿易を共に守っていきたいとした。また、COC協議の積極的な進展を前向きに評価し、今後も勢いを保ちつつ協議プロセスを推進していく考えを示した。
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