2018年12月29日、Al Serrian港遺跡で記念撮影する中国·サウジアラビア合同調査チームのメンバー。(リヤド=新華社配信/王霽
【新華社リヤド1月2日】中国国家文物局水中文化遺産保護センターとサウジアラビア国家考古学センターが組織する中国・サウジアラビア合同調査チームは2018年12月29日、紅海沿岸の港湾遺跡であるAl Serrian港遺跡に対する第2回発掘調査を開始した。
今回の発掘調査は、両機関6人ずつの計12人からなる合同調査チームが1カ月にわたり行う。
中国側のチーム一行は同月24日、サウジアラビアの首都リヤドに到着し、第1回発掘調査の資料や同港で複写した碑文の拓本40点余りをサウジアラビア側に渡した。
Al Serrian港遺跡は、アラビア半島南西部の紅海沿岸に位置し、かつては聖地巡礼と貿易で栄えた港だったが、その後使われなくなり、砂に埋もれ、廃墟となった。
紅海海域は、東洋と西洋の海上交流における重要なルートであり、昔から中国と密接な海上交流があった。明代の鄭和(てい・わ)艦隊が遠く紅海まで航海したことは、古代中国とアラブの交流の話として知られている。