【新華社北京11月28日】中国外交部の耿爽(こう・そう)報道官は27日の定例記者会見で、まもなく行われる中米首脳会談では、米国が中国と歩み寄り、前向きな成果を得られるよう推進することを望むと述べた。
ある記者から「トランプ米大統領は26日、米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューに応じ、中国政府は関税引き上げの見送りを求めているが、米国がこれに応じる可能性は極めて低いとの認識を示し、中国は米国からの競争を受け入れ、市場を開放しなければならないと述べた。また今週末にアルゼンチンで開催される20カ国・地域(G20)サミット期間の中米首脳会談が不調に終わった場合、『さらに2670億ドル(1ドル=約114円)の中国製品に追加関税を課すだろう』と表明した。これに対して中国側のコメントは?G20サミット期間に行われる中米首脳会談に何を期待するか」との質問を受け、耿報道官は次のように答えた。
中国は、中米経済貿易協力の本質が互恵・ウィンウィンにあることを繰り返し強調してきた。厳粛、平等、誠実を土台として交渉と協議を通して経済貿易問題を解決することを望む。中国はまた、自国の合法的な権益を断固として守る。
習近平(しゅう・きんぺい)主席とトランプ大統領は最近の電話会談で、中米関係および共に関心を寄せる問題について踏み込んだ意見交換を行った。両国元首は、中米経済貿易問題について両国が受け入れられる案の実現を推進することで合意した。両国の経済担当チームが現在、両国元首が達成した重要な共通認識を実行するため接触を続けている。
まもなく行われる中米首脳会談では、われわれは、米国が中国と歩み寄り、両国元首が電話会談で達成した共通認識の精神に従い、今回の会談で前向きな成果を得られるよう努めることを期待している。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。