中国の李克強（り・こくきょう）国務院総理は現地時間１９日午前、ベルギー・ブリュッセルで開かれた第１２回アジア欧州会議（ＡＳＥＭ）首脳会合に出席し、会議の冒頭で、「共にグローバルな責任を担い、共にグローバルな課題に立ち向かおう」と題した演説を行った。（ブリュッセル＝新華社記者／黄敬文）
【新華社ブリュッセル１０月２０日】中国の李克強（り・こくきょう）国務院総理は現地時間１９日午前、ベルギー・ブリュッセルで開かれた第１２回アジア欧州会議（ＡＳＥＭ）首脳会合に出席し、会議の冒頭で、「共にグローバルな責任を担い、共にグローバルな課題に立ち向かおう」と題した演説を行った。
李克強氏は次のように述べた。複雑に錯綜する国際情勢に直面する中、習近平（しゅう・きんぺい）主席は人類運命共同体の共同建設の理念を打ち出し、国際社会の幅広い賛同を得た。各国は対話・協力を強化し、平和で安定した世界環境と、世界経済復興の良い流れを共に守っていかなければならない。
李克強氏はまた、次のように指摘した。新たな情勢と課題に直面し、アジアと欧州の国家はグローバルパートナーとして、世界平和を守り、繁栄・発展を促進する重要な責任を負わなければならない。第一に、多角主義の擁護に積極的な役割を果たし、第二に、開放型世界経済の構築に取り組み、第三に、相互接続によってアジアと欧州の連動発展を促進し、第四に、人的・文化交流を通してアジアと欧州の協力にさらなる活力を注入しなければならない。
李克強氏はさらに、次のように強調した。中国は引き続き改革を深化させ、国内外の企業を同様に扱い、公平に競い合える市場環境を作っていく。われわれは対外開放をさらに拡大し、知的財産権の保護を強化し、世界トップクラスとなる法律に基づいたビジネス環境を整備していく。
会議に出席した外国政府・機関の代表は次のように表明した。アジアと欧州各国はさらに共通認識を結集し、団結を強め、ルールに基づいた多角主義と自由貿易体制を守っていくべきだ。また、貧困撲滅に取り組み、開放を拡大し、気候変動やテロ対策などの面で力を合わせていかなければならない。貿易は本質的には「ゼロサムゲーム」ではなく、互恵・ウィンウィンとなるものだ。アジアと欧州各国が互恵協力の精神に基づき、関係する自由貿易の調整を積極的に推進していくことを望む。これは保護主義に抵抗し、貿易障壁を減らし、貿易と経済の持続可能な成長を促し、地域の繁栄・発展と安全・安定を共に守ることに資するものだ。
