【新華社モスクワ8月14日】ロシアのシルアノフ第1副首相兼財務相は12日、米ドルはハイリスクな国際決済ツールになりつつあり、ロシアは今後ドル資産をさらに減少させる計画だと述べた。
シルアノフ氏は同日、メディアのインタビューに答え、「ロシアはすでに米国経済と米国証券に対する投資を最低水準まで引き下げており、今後もさらに減少させる計画だ」と述べた。米財務省の公表データによると、今年3月から5月までの間に、ロシアが保有する米国国債は961億ドルから149億ドルへと激減している。
ロシアと米国の関係の緊張はさらに高まっている。米国は8日、今年3月にロシアの元情報機関職員のスクリパリ氏が英国で毒物による襲撃を受けた事件を理由として、ロシアにさらなる制裁を科すと発表した。
ロシアのメドベージェフ首相は10日、ロシアは米国のロシアに対する新たな制裁をロシアへの「経済戦争」の宣言と見なすと警告し、ロシアは多方面での報復措置を取ると表明した。
シルアノフ氏は12日、ロシアの経済動向についての予測も明らかにし、今年の国内総生産(GDP)成長率が1・8%から2%に達する見込みだとした。ロシア連邦統計局が10日に発表したデータによると、今年第2四半期のロシアのGDPは前年同期比1・8%増加し、成長率は第1四半期の1・3%をやや上回った。
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