【新華社石家荘8月10日】連日の猛暑が続く中国河北省衡水市で、ある親切な企業が「愛の冷蔵庫」を設置し、高温下の屋外で働く人々に無料で冷たい飲み物を提供している。果たして無料の飲み物をもらっていく人はいるのだろうか。冷蔵庫の近くにある監視カメラには、心温まるシーンが数多く収められていた。
無料の冷蔵庫が設置されると、道行く人は足を止め取り囲んで見ていた。携帯電話を取り出して撮影し、微信(ウィーチャット)のモーメンツ(友達と投稿を共有する機能、タイムライン)にアップする人もいた。近くで働く清掃作業員、宅配業者が飲み物をもらっていったが、持っていく本数はみな1本にとどめていた。
一組の親子が通りかかり、子どもが冷蔵庫から1本のコーラ飲料を取り出したが、母親はそれを元に戻させ、ポスターを指して子どもに言い聞かせていた。
バスケットボール少年が通りかかった。喉が渇いて仕方なかったのだろう、冷蔵庫から1本水を取り出すと、ポケットから数枚の硬貨を出して置いていった。
家族と冷蔵庫の前を通り過ぎたある男の子は、懸命に冷蔵庫を開けると、水を1本入れて立ち去った。
冷蔵庫の前に一組の姉弟(きょうだい)がやって来た。一人2本ずつミネラルウォーターを持っていき、近くで働いている警備員に差し入れをしていた。
「愛の冷蔵庫」は飲み物を何本も持ち去るような人がいないだけでなく、多くの人が逆に、与える態度を示している。一つの小さな冷蔵庫が、街全体を温め、無数の人の心を温めている。
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