【新華社広州8月9日】中国広東省広州市中級人民法院(裁判所)は7日、台湾地区籍の仲裁人20人を初めて選定、広州市中級人民法院と区の人民法院が管轄権を有する台湾関連の民商事案件の仲裁に参加させる。
関連規定に基づき、台湾籍の仲裁人選定は広州市台湾事務弁公室、広州市台湾同胞連誼会などの部門が、文化水準が高く、両岸(中国大陸と台湾)事務を熟知し、声望が高いなどの特徴を備える人物を推薦する。
広州市中級人民法院は特別招聘台湾籍仲裁人の名簿を2年ごとに更新し、関連業績を記録し、定期評価の結果を解雇、招聘継続の根拠とする。
市と区の人民法院が管轄権を有する台湾関連の民商事案件では、当事者が特別招聘仲裁人の名簿から仲裁員1人を共同で選定するか、法院に指定を委託することができる。重大事案、難解、複雑な案件の場合は2人以上の仲裁人を選定できる。法院に指定を委託したが当事者がその人選に同意しない場合、台湾籍仲裁人メカニズムを不適用とする。
広州市中級人民法院のデータによると、2015年から2018年上半期まで、市と区の人民法院が受理した台湾関連の民商事案件は計570件で、このうち7割以上は契約関連の紛争だった。過去2年間ではさらに、ファイナンスリース契約、信託、株式譲渡に関する紛争など、新しい種類の事案も発生している。
招聘された台湾籍の仲裁人である游永谷氏は、台湾企業が広州市での生活や仕事で直面する法的問題やトラブルを解決できるよう努力すると述べた。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事