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デジタル技術による敦煌壁画の再現展、香港で開幕
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-07-12 15:50:10 | 新華社 | 編集: 郭丹

 【新華社香港7月12日】「デジタル敦煌-天と地の物語」の開幕式が10日、中国香港特別行政区の香港文化博物館で行われた。敦煌研究院がデジタル映像や仮想現実(VR)技術を使って再現した、敦煌石窟芸術に関する100点以上の展示品が、11日から一般公開された。

 展示会場のバーチャル洞窟探検エリアでは、敦煌デジタル化事業の成果を活用したVRや画像融合技術によって、二つの敦煌石窟の内部の様子を再現。来場者に石窟見学のバーチャル体験を提供する。

 第61窟の壁画「五台山図」の展示では、貴重な文化財や文献、双方向マルチメディアデバイス、映像プログラムなどを組み合わせ、敦煌の歴史と芸術作品を総合的に紹介。敦煌石窟の模写に使用した顔料やパレットも展示する。模写は、石窟壁画や彩色された塑像などの資料を記録する重要な方法だ。莫高窟壁画で使われた顔料は、天然鉱石でできており、原料の選別や粉砕、鉄分の除去などの工程を経て、壁画に使われる天然の顔料が作られる。

 展覧会ではまた、新たに開発されたマルチメディアプログラムを多数導入。敦煌研究院が提供した高解像度の画像と洞窟の測量結果を利用し、多数の映像プログラムや双方向デバイスを制作した。来場者はこれにより、敦煌の文化財を細部まで観察でき、壁画に描かれた神々の世界や民衆生活の様子を深く知ることができる。 甘粛省 何偉副省長 展覧会期間中、われわれは敦煌音楽会や学術セミナーなどの関連イベントも開催する。これらの活動によって、香港の人々に文化財の背景にある文明の物語や、文化の精神性への理解を深めてもらいたい。(記者/梁嘉駿、馮一笑)

 

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デジタル技術による敦煌壁画の再現展、香港で開幕

新華網日本語 2018-07-12 15:50:10

 【新華社香港7月12日】「デジタル敦煌-天と地の物語」の開幕式が10日、中国香港特別行政区の香港文化博物館で行われた。敦煌研究院がデジタル映像や仮想現実(VR)技術を使って再現した、敦煌石窟芸術に関する100点以上の展示品が、11日から一般公開された。

 展示会場のバーチャル洞窟探検エリアでは、敦煌デジタル化事業の成果を活用したVRや画像融合技術によって、二つの敦煌石窟の内部の様子を再現。来場者に石窟見学のバーチャル体験を提供する。

 第61窟の壁画「五台山図」の展示では、貴重な文化財や文献、双方向マルチメディアデバイス、映像プログラムなどを組み合わせ、敦煌の歴史と芸術作品を総合的に紹介。敦煌石窟の模写に使用した顔料やパレットも展示する。模写は、石窟壁画や彩色された塑像などの資料を記録する重要な方法だ。莫高窟壁画で使われた顔料は、天然鉱石でできており、原料の選別や粉砕、鉄分の除去などの工程を経て、壁画に使われる天然の顔料が作られる。

 展覧会ではまた、新たに開発されたマルチメディアプログラムを多数導入。敦煌研究院が提供した高解像度の画像と洞窟の測量結果を利用し、多数の映像プログラムや双方向デバイスを制作した。来場者はこれにより、敦煌の文化財を細部まで観察でき、壁画に描かれた神々の世界や民衆生活の様子を深く知ることができる。 甘粛省 何偉副省長 展覧会期間中、われわれは敦煌音楽会や学術セミナーなどの関連イベントも開催する。これらの活動によって、香港の人々に文化財の背景にある文明の物語や、文化の精神性への理解を深めてもらいたい。(記者/梁嘉駿、馮一笑)

 

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