【新華社香港７月１２日】アジア最大級の科学技術サミットである、テクノロジー・カンファレンス「ＲＩＳＥ」が９日から１２日まで、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催されている。中国香港特別行政区の林鄭月娥行政長官は１０日、香港はインフラ、海外人材獲得、投融資など多くの分野で新たな措置を実施し、イノベーション科学技術の発展を加速させるとの方針を示した。
今回のカンファレンスには１００以上の国・地域の科学技術イノベーション企業が参加し、大手科学技術企業の管理者、スタートアップ企業の創業者、政府職員、メディア関係者３００人以上が、イノベーションベンチャー、人工知能（ＡＩ）、フィンテックなどの話題について講演を行う。
林鄭氏は講演ゲストの１人として、科学技術イノベーションにおける特別行政区の役割などについての考え方を発表し、特別行政区は科学技術イノベーションの発展に有利な環境を作るよう努め、香港を世界トップクラスのスマートシティーにすると述べた。香港はこのところ、科学技術イノベーションの発展加速に向け、科学技術イノベーションインフラ施設への投資、科学技術人材の獲得計画などによってグローバル人材を引き付け、香港証券取引所の規則改革によって新技術企業が香港で資金調達を行う際の利便性を引き上げるなど、多くの新政策を打ち出している。
粤港澳大湾区（広東・香港・マカオビッグベイエリア）の発展について同氏は、ビッグエリア内で移動時間が１時間以内の生活圏を形成し、エリア内の各都市の経済、社会、科学技術の発展ニーズ充足を支援していくとの方針を示した。また、ビッグエリア全体の各都市は基礎科学研究、成果の応用と転化、投融資などの分野での資産と能力で、自ら完全な科学技術イノベーション拠点となることができると述べた。
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